■全国最長クラスの空港連絡バス?!
続いて、高速道路を経由する空港連絡バス事情を紐解いてみる。本数の多さでは札幌市内へ向かう、北都交通/北海道中央バス運行の連絡バスがダントツ。経由便と直行便があり、前者は日中ほぼ15分おき、後者は1時間おき1日8便だ。
バスの経路では50kmくらい走るため、新千歳空港から札幌まで普通に考えて結構遠いのは確かだ。とはいえ…これでも何気に短距離路線だったりする。
新千歳空港を出発する空港連絡バスが向かう、札幌市周辺を除いた遠方の町は5カ所。その中で最も遠い場所は!?……なんと網走だ。
網走バスが週末と連休日を中心に運行している「千歳オホーツクエクスプレス」がそれで、距離にして330kmを走る。
羽田空港〜仙台間360kmを走る超・長距離空港連絡バスが存在するが、新千歳〜網走行きはそれに迫る勢いで、全国規模で見ても空港連絡バスとしては最長クラスと言えそうだ。
網走→空港行きが夜行に対して、空港→網走便は13:30に出発して19:40に到着する昼行便。所要6時間10分のロングドライブとなる。
JR線も通っているため、電車とディーゼルカーを乗り継いでも網走まで行ける。平均速度で考えると鉄道のほうが速そうに感じるが、同じ13:30に出発すると網走着は20:44と約1時間遅い。
これは、途中の札幌で21分、旭川で72分の乗り換え待ち時間が生じるのと、鉄道の経路が90kmほど遠回りをするためだ。
出発点と目的地が同じでも、直通+ショートカットルートを進めるバスのアドバンテージを活かした例と言える。
話を新千歳空港発のバスに戻すと、網走行きの次に長距離を走るのが、北都交通の帯広・十勝川温泉行き(170km)だ。
その次が同じく北都交通の旭川行き(150km)、道南バス室蘭行き(94km)、道南バス登別温泉行き(74km)と続く。
この中では“短い”高速バスでも、距離で見れば北海道の違いすぎるスケール感がダイレクトに伝わる。
【画像ギャラリー】バスでつながる!! 新千歳空港と道内各都市(6枚)画像ギャラリー
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