■公共交通機関という重い使命
バスは公共交通機関と呼ばれる重要な交通インフラだが、公営のバスを除いて民間企業が運営していることがほとんどだ。これまでは公共交通機関としての使命感と住民の期待により運行されてきたが、そろそろ曲がり角に来ているのは否めない。
重い使命を全うするのは当然としても、それを支えるのが運賃だけという時代は終わりに近づいている。もちろん電鉄会社とともに都市開発や宅地開発で総合的な利益を追求しているのは確かだが、それも限界が来ている。
受益者負担などと言っている状態ではないので、国民全員に受益者として広く浅く負担を求めて、行政が効果的で速効性のある支援をしなければバス事業者自体がバンザイしてしまう。
■ゆりかごから墓場まで?
これらは事業者と沿線住民と沿線自治体だけの問題ではなく、全国的に国が積極的にかかわっていくべき大きな問題だ。路線バスだけではなく、子供たちの修学旅行の貸切バスが手配できないなどという、昔では考えられなかった事件が数多く発生している。
遠隔地に大量輸送するのは鉄道や航空機や船舶であったとしても、最終的な目的地までは必ずバスになる。
幼稚園バスから高齢者通院のバスまで、極端な例えを用いるとゆりかごから墓場まで、日本人はバスとかかわってきた。今こそ、バスを守るために広く国民の理解を求めることが必要な時期なのではないだろうか。
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