■円安とオーバーツーリズム
そこに運転士不足と2024年問題という供給側の大問題に加え、円安で外国人が際限なくやってくるオーバーツーリズムで、宿泊料金は高騰、東京で1万円以下で泊まることが難しいとさえ言われる昨今だ。
これだけ宿泊料金が高いのであれば、寝台列車は利用価値があり、夜行バスも満席にすることはできよう。しかし、いかんせん供給側が何もできないので、寝台列車はおろか収益性の高い高速バスも減便しなければならない困ったことになっているのが現状だ。
沿線住民の通勤・通学の足や生活・通院の足、修学旅行生の思い出の足等の守らねばならない足は多い。乱暴な言いかただが、金が取れる外国人ツーリストの団体であろうと運転士がいないために断らなければならないという、八方ふさがりだけは解消しなければバス事業がなくなってしまう。
ライドシェアを引き合いに出すわけではないが、正社員が入社しないのであれば、需要が多い時に臨時でも副業でもバイトでも非正規運転士を手厚く迎えることができる制度と企業努力をしなければ手詰まりになるのを待つだけになってしまう。
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