■山道に響き渡るV8エンジンの咆哮
実際に長崎市内でキュービックに乗車してみた。昔ながらのツーステップで、床の一部が木造となっているのも、昭和〜平成期にはよく見られた懐かしい構造だ。
V8エンジンはパワーもあり、町中の発進・停止もスムーズだが、市内中心部を離れ、急勾配が連続する山間部へと入っていくと、いよいよ本領を発揮。
V8エンジンにも鞭が入り、まるで観光バスのような重低音の勇ましいエンジン音が車内に響き渡る。とても大型車が通行するのは困難……
……と思えるような軒先迫る狭い路地を、巧みなハンドル捌きで次々と切り抜けていく、運転手の超絶テクニックにただただ感動するが、急坂の狭隘路を安定して走るためにこそ、このハイパワーで安定性のあるV8エンジンは存在するのではないか、とすら思えてくる。
時代の流れにより、こうしたバスもいつかは終焉の時を迎えることになるはずだ。末永い活躍を期待したいところだが、もしこうした旧型車を追い掛けているファンの方がいたら、現役車両が多数走っている、今のうちに訪れておいた方が良さそうだ。
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