何か特別な使い道でもあるの? たま〜に見かけるバスの「0番乗り場」のヒミツが深すぎる!!

■JR蒲田駅前の0番乗り場

 最後は東京都のJR蒲田駅東口から。2025年8月現在のところ、同駅前は工事の真っ最中で、完成系ではないかもしれないが、駅前東口のロータリーに「蒲田駅」バス停が複数置かれている。

蒲田駅前の仮設バス停案内板
蒲田駅前の仮設バス停案内板

 現状、バス乗り場は1番と2番に分かれているが、1番乗り場とタクシー乗り場の間にもう一つ、0番乗り場が設けられているのが見どころ。

 同停留所はどれも基本的に京急バスが発着。1番と2番乗り場は、近隣へのマクロな移動手段を担う一般路線バス向けだ。

 さて蒲田駅の0番乗り場にやってくるバスやいかに? 京急バスの「蒲95系統」である。ここに来て初めて普通の路線バスが!?

JR蒲田駅前に溶け込むようにして佇む0番乗り場
JR蒲田駅前に溶け込むようにして佇む0番乗り場

 と、思いきやこの蒲95系統、「羽田空港シャトルバス」という肩書きの持ち主。蒲田駅〜大鳥居間なら路線バスとして使えなくもない。

 しかし途中で停まるのは大鳥居バス停のみで、実質的には蒲田駅〜羽田空港間の直行連絡バスに近い。空港連絡バスにして一般道のみ走行する点もユニーク。

0番乗り場を出入りする京急バス蒲95系統
0番乗り場を出入りする京急バス蒲95系統

 使用車両も一般路線バス向けの大型路線車ではあるものの、シートピッチ広めのハイバックシートを装備した特別仕様車となっている。

 車だけ見ても普通の路線バスとは一線を画しているあたり、やはり蒲田駅前の0番乗り場もまた、ちょっと特殊な用途のバスに割り当てられている、と思ってよさそうだ。

■フィックスにはまだ早い?

 今回は3つの0番乗り場すべてが特殊性を漂わせる結果に収まった。とはいえ、例によってバスの世界は例外の塊。

 たまたま特殊なやつが続いただけかもしれないので、今後また0番乗り場を気にかけつつ、3つくらい揃った頃合いにまたレポートしたい。

【画像ギャラリー】全国バス0番乗り場コレクション(10枚)画像ギャラリー

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