大都市間を結ぶ夜行路線は様々なタイプの車両が走っているほか、同じ都市ても時間や発着場所が異なるので、発着地により便利に行動できるバスを選ぶことができる。今回は名鉄バスの新宿・名古屋線に乗車したのでレポートする。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■名鉄バスセンターから乗れるのはあとわずか?
今回の出発地は名古屋だ。やってきたのは名鉄バスセンターである。名古屋から夜行バスの利用では大きく分けると名古屋駅西側、太閤口にあるJRハイウェイバスのりば、そして東側・桜通口にあるこの名鉄バスセンターがある。名鉄バス、JR東海バス、三重交通、岐阜バスの4社が乗り入れており、夜行の時間になると大きな荷物を持った人が待合室でバスの到着を待っている。
そして以前にもお伝えしたが、名鉄バスセンターは再開発のため2026年の2月で営業を終了し、新ビルの完成までは移転して仮営業することが発表されている。よって現行の名鉄バスセンターから乗車して各地へ向かうのも、残りわずかというわけだ。
■今回は名鉄バス担当便
バス乗り場には既にバスが到着していた。これが今回乗車する「新宿・名古屋線」のバスタ新宿行きバスである。「新宿・名古屋線」は名鉄バスと京王バスが共同運行する路線で、1日4往復運行されている。昼行が2便、夜行が2便という内訳で、さらに時間も早朝に出発する便と夕方に出発し、夜到着する便と夜行便というダイヤが組まれている。
今回は名鉄バス担当便の夜行バスに乗車だ。乗車手続きをして荷物をトランクに入れると自分の座席へと向かう。車内は4列シートで後方にはトイレも用意されている。4列シートというのは知っていたので隣席が気になっていたが、座席は大きめのシートが設置されておりしっかりと身体を固定することができた。
頭部には可動式の枕があり自分の好きな位置にすることができるほか、フットレストもあり気持ちよく睡眠できるような設備が整っている。各座席にはコンセントが設置されているほか、Wi-Fiもあるのでスマホの操作や充電にも対応している。
また夜行バスにはお馴染みのブランケットも置かれていた。コロナ以降姿を消したブランケットでがこうして座席に置かれているのをみると、特にこれからの時期にはありがたいものだ。
■夜行で2便は需要あり?
出発時間の22時30分になるとバスは出発した。座席はだいたい半分強は埋まっているだろうか。自動音声でのアナウンスの後に、この先の予定などが乗務員より案内された。名古屋市内を走行して栄へ、その後は春日井市にある勝川駅前、中央自動車道に入ると桃花台、多治見、瑞浪天徳、恵那、中津川を経由して東京へと向かうルートだ。
恵那からは0時を過ぎて翌日になるので、そう考えるとかなり多くの停留所に停まるイメージだ。最初に停車したのは名鉄バスセンターを出てすぐの栄である。ここで数名が乗車した。
その後も少しずつの乗車があり最後の中津川でも乗車があり、最終的に満席だったので人気は高く需要はありそうだ。ちなみに夜行便は23時に名鉄バスセンターを出発する便もあり、こちらは京王バスの担当だ。また乗車可能なバス停も栄と桃花台のみで速達タイプのダイヤだ。









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