路線バスや高速バスを撮影して楽しむとき、被写体になった車両に付いている、行先表示器に表示されている内容が一緒にハッキリ写っていると、より絵面が締まってちょっと嬉しいのと、後で記録を確認したい際にも良い資料になってくれる。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWebギャラリー内に、各種バス行先表示クローズアップの写真があります)
■普通に撮ると切れちゃいますが
最近の路線車/高速車に付いている行先表示器といえば、LEDを使用したデジタルサイネージ型が主流だ。
LED表示器付き車両の撮影で少し悩まされるのが、スマートフォンやデジカメ等の設定をカメラ任せ(オート)で撮った時だ。
特に明るい時間帯となると、オートで撮ったバス写真のLED表示は、表示部分が真っ暗・あるいは途切れ途切れに写って、どんな文字が表示されていたのか良くわからない状態になるのが常で、そうなるほうが普通と思って良いほど。
これはLED表示器の仕組みが関係しているが、これは『バスマガジンWeb』の過去の投稿(『撮りバス時の深刻なお悩み“行先表示だけ写っていない……”そのカラクリが意外すぎた!!』)で紹介しているので、そちらをご参照いただきたい。
LED行先表示を、少なくとも内容が読める程度は写っているようにしたい場合、カメラのシャッター速度を落として対応する方法がある。
カメラの機種によって差があるため「これ!」という基準はないのだが、大体1/160秒くらいのシャッター速度を境に、表示が途切れにくくなってくる。1/160でもLED表示が写ってくれない時は、1/125、1/100…のように段階的に落としていって様子を見ていく。
■明るい時間帯に最も見栄えの良い行先表示器
続いて、バスに付いているLED行先表示器といっても、2025年現在はニーズに応じて様々な種類が用意されている。
では、肩肘張らずに趣味で楽しむ撮りバスにおいて、前述の要領でシャッター速度を落として撮影すると、どのタイプのバス用LED行先表示器が、明るい時間帯に最も見栄え良く写ってくれるだろうか?
これまでに一眼レフを使用して撮ったバス写真と、現地での撮影感をもとに、独断と偏見強めで悪しからずなランキング型式でちょっとまとめてみた。
■第3位:高速車向けオレンジLED表示器
第3位は、高速バスの前面、多くの車種で左右ヘッドライトの中央に埋め込まれている、少し小ぶりで表示部分すべてがオレンジ色に光るLED表示器だ。
実はこのタイプ、もちろん全部の高速車向け表示器に当てはまるわけではないのだが、写真映り以前に写りたがらない子の代表格だったりする。
シャッター速度を一定値に落とせば写ってくれるセオリーに反して、高速車用は問答無用でブチブチ切れてしまうものがとにかく多い。
1/125、1/100秒、もっと落として1/80秒でも、何の文字が出ているのか分からないレベルに表示が切れたり、真っ黒になったりと非常に気難しく、LED行先表示器の撮影難度としてはMAXレベル。それゆえ第3位ということになった。
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