■第2位:路線車向けのオレンジ色LED表示器
第2位は路線車(一般路線バス車両)の前後と横に付いている、表示部がオレンジ色1色に発光するタイプのLED表示器。
同タイプの表示器は、1/160秒以下のシャッター速度なら、たまに切れることはあるにせよ、全く読めないような状態になる確率は低いため、撮ること自体は高速車向け表示器よりもずっと易しいハズ。
カメラの設定と撮影場所の光線状態などがうまく合えば写真映りは上々。行き先の内容まで読み取れる、資料価値を少し高めたバス写真が手に入る。
ただしオレンジ色LED行先表示器には弱点が……肉眼で見ている分には問題ないのだが、表示器のメーカーやモデルによっては、写真に撮ると表示部分が暗めに写ることがある。
■第1位:白色/フルカラーLED表示器
写真映りの良さ堂々の第1位は、近年急速に普及し始めた、白色LEDを使用した行先表示器だ。このタイプは白単色と、プログラム次第でどんな色も出せるフルカラーの両タイプが用意されている。
シャッター速度を遅めに設定しないと切れてしまうのは、オレンジ色LED表示器と大体同じ。とはいえ、白色/フルカラーLEDの強みはなんと言っても明るさ。
LEDが強く発光するのに加え、白色は極めて目立つ色なところから、よく晴れた日でも表示の内容が遠くから肉眼で分かるほど。
写真に撮ってもその目立ち具合は、オレンジ色LEDほどには衰えず、よほどの好天+直射日光の下でない限りは、メリハリを効かせてクッキリ写ってくれるため、バス向けLED表示器の中でも写真映りの良さは数段上と言える。
■殿堂入りはやっぱりアレ!?
バス用LED表示器では、白色/フルカラーLED > 路線車用オレンジ色LED > 高速車用オレンジ色LED の順に写真映りが良い、ということになる。
しかし、LED表示器の写真映りの良さを寄せ付けない存在が一つだけある。昔ながらの巻き取り式アナログ方向幕である。
表示部分のフィルムに文字が物理的に印刷されている方向幕は、シャッター速度等のカメラ設定を気にする必要があまりなく、ファインダーの中に収まっていれば内容が途切れることもない。
どうやってもそれなりの“美人さんぶり”を提供してくれるという点ではアナログ最強。今も変わらず、最も写真映りの良い行先表示として、不動の地位をキープし続けている!?
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