バスの運転士をしていると、必要なアイテムや便利グッズがあると助かることが多い。しかし専用品というものはほとんどないのが現状だ。そこで半年ほど使用してみた汎用のアイテムで使い心地が良かった汎用品をレポートする。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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■バス運転士の携行品
バス運転士用というアイテムはこの世にほとんどない。もっとも乗務に必要なもので個人でも購入できるものはある。例えば放送用のマイクだ。記者が運転士をしている事業者ではレゾナント製の放送機器なのだが、実際に個人で使用する専用マイクは購入可能だ。コロナの際はガイド用のマイクを含めて個人購入もあったという。
その他は運賃箱が故障した際や乗客の誤乗の際に運賃を払い戻すための小銭や運賃精算書、大幅な遅延時に乗客の求めに応じて発行する遅延証明書等が入った財布は貸与される。鉄道会社とは異なり、乗務用のカバンを含めて事業者から支給や貸与されるものはほとんどない。よって自前で用意する必要がある。
運転士が携行可能な私物は制限している事業者もあれば、カバンの中にしまえば特に制限をしていない事業者もあるので、それは所属する事業者による。汎用品を使うしかないのであればということで、記者は汎用の事務用品や業務用品ならばキングジムが良かろうと考え、使用目的をあらかじめ告知して無理を承知で相談してみた。その中でバス運転士として使えそうなものを選んでみた。
■バッグインバッグ
記者の場合は特に制限されていないので、何を携行しても構わないのだが、とはいえあまり大荷物を持ち歩くわけにはいかないので、限られた厳選した者だけだ。
バッグインバッグは便利で短い時間で必要なものがすぐに取り出せるメリットがある。今年使用していたのは「フラッティ シアー」だ。大きさや形と色は複数あり、あらかじめ決めておけば、休憩時間にまごつくこちとなく目的物を取り出せ整理しておけるので、カバン自体に多くのポケットを必要としない。
■貸切にはクリップボード
お次は乗務にあれば本当に便利だった逸品だ。路線バスの際は必要ないが、貸切や特定扱いのシャトルバスを運行する際は、ダイヤが決まっていて定期的に運行するバスであっても貸切バスなので「運行指示書」に基づいて運転をする。
それだけであれば見ればいいのだが、主要な拠点ごとに到着場所や時刻、オドメーターの数字、回送か実写かの別、休憩の有無に至るまで、その都度取り出して書き込まなくてはならない。
オドメーターから算出する走行距離は後で計算するにしても、数字を記録しないと話にならないのだ。そしてまれに乗降調査としてカウンターで乗降人数を計測してかきこむ作業が加わることがある。
こうした書類は丸めて窓の隙間に置いておいても良いのだが、1日が終わった際には紙がぐちゃぐちゃになっている。それを防ぐのがクリップボードで、「オールイン クリップボード」を携行した。
バインダー部分とクリアファイル部分があるので、見るだけの書類はクリアだいるに収納すればよいし、記入する必要がる書類はバインダー部に挟んでおく。
ついでにペン差しもあるので、本品を取り出せば記入する必要がある書類はすべてそこにあるという寸法だ。しかも運行終了まできれいに保たれるので気分も見た目にも良い。







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