■暑かった夏には…
今年の夏も暑かった。バスのエアコンは故障でもしていない限りよく効く。問題は折り返し時や短い休憩だ。エンジンをかけっぱなしで問題のない場所であれば、駐車してエアコンを入れっぱなしでよいのだが、中には指定された駐車場はアイドリング禁止だったり、一定時間以上はアイドリング禁止だったりと規制されている場合がある。
休憩場所があれば、そこにさえ行ってしまえば涼しい部屋が待っているのだが、折り返し15分とか休憩所まで徒歩で往復するとあまり時間がないとか仕業により「事情」がある。そんなちょっとした「エアコンなし時間」に重宝したのがペルチェ素子搭載のファンだった。
この類の商品は実は山のように発売されている。今回使用したのは「ペルチェ冷却機能コンパクトネックファン」である。本品の良いところはネック部分がフリーに曲がり使用していない時には本体に巻き付けておいて小さくたためるというところにある。
バス運転士があまり荷物を多くできないのは前述の通りだが、バッグインバッグで使用した「フラッティ シアー」に入れておけば、仕業を見て必要な日だけメインのカバンに突っ込んでおけばよい。
ファンは両方に付いていて風量はボタンで3段階の切り替え式だ。ネック部分の上にペルチェ素子とブレードが内蔵されている。これが重要なのだ。ファンだけだと猛暑では何の役にも立たないのは皆さんがよくご存じのことだろう。
ペルチェ素子は不思議な半導体で、直流電流を流すと素子の一方が吸熱により冷却され、反対側が発熱により過熱するという性質を持っている。これをペルチェ効果と言い、先述の冷蔵庫だけではなく多く利用されている。
電流を逆向きに切り替えれば発熱する側も利用できるので、コンプレッサーを持たない小型の温冷蔵庫はたいていペルチェ素子を利用している。つまり局部的に冷蔵庫くらいの冷却はできるということを意味する。
このペルチェ素子を稼働させて冷却モードにし、ファンを最大で回せばバッテリーの持ち時間は1時間くらいだ。しかしちょっとした休憩時間で使用するのでこれで十分だし、1時間以上あるならば素直に休憩所に行って休むので小型軽量で冷却できるペルチェ素子内蔵のファンはかなり重宝した。
■大御所登場!
キングジムといえばやはりテプラは外せないが、実は記者が所属する営業所にはちゃんとテプラがあり、バスの必要な部分の警告用に利用されている。しかしさすがに私用で使うのははばかられる。今回、記者が使用したのはあくまでも個人使用で簡単に使えるものだ。
「テプラ」PRO SR-R2500Pはスマホ専用でかつ廉価版のテプラである。本品はスマホ専用品なので、キーボードや表示部は一切なく、単体では使用できない。スマホ側でアプリをダウンロードして、Bluetoothで接続しなければならない。
しかし、それさえしてしまえば、多くの種類のテープに対応し、アプリ上で多彩なデザインができるのがメリットだ。乗務で使用する私物に所属と氏名をテプラで目立つ色のテープを出力して貼っていった。
氏名だけではなく、覚えるまでいちいち手帳を見ていた社員コードを出力して名札の裏側に見栄えよく貼ることでその手間が省けたので助かった。






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