【6月のバス占い付き】バス運転士の水分補給いつする? どうやる? 限りある手荷物でどう持ち込むか!

【6月のバス占い付き】バス運転士の水分補給いつする? どうやる? 限りある手荷物でどう持ち込むか!

 臨時運転士としてフジエクスプレスに入社して目下訓練中の記者だが、これから暑い季節に入ると水分補給の問題が懸念される。個人の体によるところが大きいが、乗客も運転士も水分補給は必要なのだ。本稿には6月のバス占いも付録するので、合わせてお楽しみいただきたい。

文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)

■運転士の手荷物には限りがある?

持てる手荷物にはスペースの問題で限りがある
持てる手荷物にはスペースの問題で限りがある

 運転士がバスに持ち込む個人の手荷物には限りがある。高速車や貸切車と違い、路線バスでは運転士の手荷物を置く専用の場所はほとんど確保されていないのだ。一般的には運転席の後ろか横に置くしかない。事業者によっては細かい規則で持ち物を制限しているだろうが、それは事業者によるので一概には言えない。

 しかし物理的なスペースは限られているし、出庫したら入庫で終了という仕業ばかりではなく、途中停留所で他の乗務員にバスを引き渡す乗り継ぎや、その後に別のバスに乗り継ぐ仕業もあり、結局は必要最小限に絞るしかない。

■エアコンがあり快適だが乾燥はする

エアコンで快適だが乾燥するバス車内
エアコンで快適だが乾燥するバス車内

 水分補給をするために運転士はあらかじめドリンクを持っているケースが多い。ペットボトルを購入して持ち込む運転士もあればマイボトルの場合もある。容量は500ml前後が多いように感じる。しかし荷物を入れるカバンによっては大きすぎる場合もある。

 これは個人の体により変わるので一概には言えないが、水分を飲むとトイレが近くなるという運転士もいる。もちろん仕業には一定間隔で休憩時間が設けられているが、それでも近い人は近いのでそれは仕方がない。あくまでも記者の体の場合という前提でお読みいただきたい。

350mlと400mlで容量に大きな違いはないと感じた
350mlと400mlで容量に大きな違いはないと感じた

 記者の場合はトイレは近くないものの、荷物をできるだけ小さく軽くしたいので適当な容量と大きさの関係を探ってみた結果、400mlと350mlのマグが良かろうという結論に至ったので、メーカーに発注した。

■営業所にフリードリンクがある

フジエクスプレス東京営業所にはフリードリンクサーバーがある
フジエクスプレス東京営業所にはフリードリンクサーバーがある

 ステンレスマグは多くの製品が出回っているのでどれも似たようなものだが、これまでの使用で比較的保冷保温能力に優れていたピーコック魔法瓶のシリーズから400mlと350mlの容量を選んでみた。50mlの差で大きさはそれほど変わらないので、そこは好みの問題だろう。

右の400ml用はSUS316採用で炭酸以外であればすぐに洗浄することを条件で何を入れても良い
右の400ml用はSUS316採用で炭酸以外であればすぐに洗浄することを条件で何を入れても良い

 フジエクスプレスの東京営業所にはフリードリンクのサーバーが備えられているのでホットでもアイスでもお茶やコーヒー等が無料で飲める。400mlが入るタイプはステンレスにSUS316を使用しているので、使用後はすぐに洗浄する前提条件はあるが、炭酸以外であれば何を入れても構わないので、こうした無料サーバーから冷たいドリンクを入れて出庫することも可能だ。

コンビニコーヒーを氷ごと入れてみた
コンビニコーヒーを氷ごと入れてみた

 記者はコンビニで買うアイスコーヒーを8時ごろに氷ごとボトルに入れてみたが、17時を過ぎても氷は残っていたので、乗務中の休憩時間はいつでも冷たい飲み物が補給できそうだ。

■運転士も人間なので…

運転士も人間なので水分も補給するしトイレも行く
運転士も人間なので水分も補給するしトイレも行く

 記者はこの記事を執筆している日現在はまだ空車教習中なので、乗客を乗せることはなく比較的自由に休憩を取れる立場だが、ダイヤに従い運転している営業路線バスでは終点停留所や仕業に定められた休憩時間くらいしか飲むことはできない。

 本稿の写真は公道走行中にスマホを操作することはできないので、すべてイメージ写真として帰庫した営業所敷地内でバスを停車させた状態で撮影しているが、帰庫しても給油やバスの点検、点検簿の記載等々やることは多いので、その合間にほっと一息入れることになる。

暑くなれば記者も水分補給が増えるはず?
暑くなれば記者も水分補給が増えるはず?

 あくまでも記者の体を基準に書いたが、多くの水分を欲する人であれば500mlを超えるボトルが必要だろうし、さほど必要としないのであればこの程度の容量で十分である。トイレひとつ取ってみても、水分補給量を計算して飲まなくてはならない人もいるので、バス運転士も乗客と同じ人間であることを認識いただいて、運転士の水分補給は温かい目で見守っていただければ幸いである。


次ページは : ■【付録】バス占いの見方

最新号

【3月22日発売】巻頭特集は「相鉄バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン128号!!

【3月22日発売】巻頭特集は「相鉄バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン128号!!

バスマガジン Vol.128は3月22日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、相鉄バスを特集。神奈川県の中心部・横浜から県央部のエリアで、鉄道・相鉄線とともに綿密なネットワークを展開する事業者だ。