■あの電車の幻影が見える?
淡路交通の前身となったのが淡路鉄道。その名の通り淡路鉄道はもともと鉄道会社で、淡路島に鉄のレールが敷かれていた時代があった。
淡路鉄道として1922年に開業。部分開業を重ねて最終的には洲本〜福良間23.4kmの区間を結んでいた。他のバス会社の買収や統合を経て、淡路鉄道の社名が淡路交通へと変わったのは1943年7月のことだった。
1948年に電化された以降は電車が活躍するようになり、輸送密度で見るなら右肩上がりの状態が続いていたが、国が整備を進めていた国道28号と線路の交差部分の解消が問題となったのを主な理由に、1966年9月に全線が廃止された。
鉄道線廃止後は自社の路線バスが代替交通の役割を持つようになった。ただし、どのバスが代替バスに指定されていたのかは今となってはハッキリしないようだ。
今日の縦貫線のルートを鉄道時代の経路と比べてみると、鉄道時代の途中駅で現在も同名のバス停が置かれている市〜広田間を除けば、全体的によく似た場所を通る印象で、なかなか親和性が高い。
縦貫線は現在、鉄道線の南側の終点だった福良を発着する唯一の一般路線バスであり、なおかつ一部経路の相似点も手伝って、かつて島内を走ったと言われる電車の幻影をどことなく見え隠れさせるムードがあり、それが大きな魅力へと繋がっているように思える。
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