【定員10名!? 大型バスなのに??】 ツアー大人気! 超豪華バスの世界

■スターペガサス(群馬バス・乗客定員10名)

●わずか10席の本革プレミアムシートによる贅沢

 群馬バスのスターペガサスも乗客定員10名の贅沢な仕様だ。2×5列のシートは後席への気遣い無用で大きくリクライニングする。

 車内のドリンクサービスなどはもちろん、10インチマルチモニターやWi-Fi、USB電源も装備。パウダールーム調トイレは大好評だ。

■観光やビジネスの利用で大活躍!……企画ツアーを持たないため、旅行会社のツアーに参加するか、個人や法人で借りる。仲間で集まって「お大尽ツアー」というのも楽しい。

●お問い合わせ先:027-364-3423
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■ゆいPRIMA(神姫バス・乗客定員18名)

●JR九州の「ななつ星in九州」デザイナーによる心地いい世界

 JR九州「ななつ星in九州」をデザインした水戸岡鋭治氏のデザインによる木目を生かした和テイストの車内が魅力だ。

 座席は(2+1)×6の18名乗りというゆったりした設定。

 後方にはアテンダントが飲み物などを用意するサービスコーナーと、洗面、トイレがある。

ほかに革タイプシートの車両もある

■おもなツアー情報……最近の最長ツアーとして関西発の「北海道6日間」が人気だ。行程内を同一バスで周遊する、「ゆい」ならではのツアーといえる。

●お問い合わせ先:0570-0570-11
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■クリスタルクルーザー「菫(すみれ)」(阪急交通社・乗客定員18名)

●18人のための上質で快適な時間を堪能!

 「乗ること」を楽しむ『上質なくつろぎ空間』として、乗客定員を(2+1)×6列の18席とした。

 上質な布生地を多用したシートは最大129°までリクライニング可能。

落ち着いた雰囲気の車内でくつろぎの時間を

 車窓の眺望を楽しむため頭上の荷棚をなくし、座席の前に収納を設置している。デザインプロデュースは奥山清行氏。

■おもなツアー情報……「日本一周の旅12日間」。東日本編と西日本編があり、日本を半周する壮大なツアーだ

●お問い合わせ先:0120-08-9512
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■ピアニシモIII(はとバス・乗客定員24名)

黒ボディ車は超特別仕様なのだ!

●快適シートと上質なサービスの特別な黒いはとバス

 黄色いバスで有名なはとバスにあって、真っ黒なボディの特別感あふれる車両だ。

 乗客定員は(2+1)×8の24名。革張りの心地よいシートで、定評のはとバスツアーのなかでも「貴賓席の旅」のカテゴリーで運用される。

 車両後部の化粧室も広く、上質なバスツアーが楽しめる。

■おもなツアー情報……「宿泊コース」と「日帰りコース」があり、いずれも上質な旬・食・宿にこだわったツアーが季節ごとに随時発表されている

●お問い合わせ先:03-3761-1100
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■ツアーメニューも充実快適な時間を過ごせる

(TEXT/末永高章 バスマガジン編集長)

 スタンダード仕様なら50~60人を乗せて走る観光バスの内装を一新し、10名~20名程度の定員という、ツーリストが移動中の車内でゆっくりと過ごすことができる超リラックス仕様のゴージャスなバスは、集合地でバスに乗った瞬間から豊かな時間が始まるという、夢の自動車だ。

 もともとツアーバスなら目的地への移動、目的地エリアでの各観光スポットへの移動も乗りっぱなしで連れて行ってくれる。乗り換えや時間待ち、徒歩移動などナシだ。

 ここで紹介するハイグレードなツアーバスたちは、乗客ひとりあたりの占有空間が広く、大きくて上質なソファのようなシートでくつろいだまま移動できることから、移動中の疲れも少ない。鉄道や航空機のトップグレードシートにも負けない乗り心地だ。

 車内では一流のアテンダントによる飲み物サービスやガイドサービス。飲み物もアルコール類から煎れたてのコーヒーやお茶など、上質な内容だ。

 設備には仕切りの付いたクローゼット、広い化粧室、映画やTVを楽しめるモニターなど(会社により異なる)、移動中も楽しめるホテル並みの内容だ。眠っていたければ大きくリクライニングするシートを倒して、ブランケットに包まれるのも心地いい。

画像は群馬バスのスターペガサス

 ベースのバスはいずれもメーカーのフラッグシップで、エンジン音や走行ノイズが車内に届かない内装が施され、また揺れや振動の少ないエアサスで滑るように走る。

 ここで紹介するバスはツアーバスというカテゴリーなので、通常はパッケージツアーなどで活躍する。ただし、こんなステキなバスが運用されるようなツアーともなれば、宿も食事もすべてが高品質。

 現在、これらハイグレードなバスツアーは大人気で、予約を取るのは難しいといわれるが、早めに押さえれば充分に可能だ。

 シニア層に人気となってはいるが、たまには奥さんへのサービスや両親へのプレゼントなど親孝行に活用してみてはいかがだろうか。新しい旅のチャンネルとしてバス旅行の快適さと楽しさが再認識できるはずだ。

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