■神宮遥拝所も併設の神明造の本殿
その先を歩いていくと、境内でもひときわ大きな拝殿が見えてきた。拝殿の奥に香良洲神社の御正殿がある。「社殿は神明造で、もっとも古い神社建築様式とされる。天照大御神の妹神とされる稚日女尊を祀る相殿神として御歳大神を祀る」という説明書きが隣に立てられていた。
伊勢神宮と同じ造りの社殿はとても風格があり、周りの静寂さも相まって厳かな雰囲気を感じることができた。また南側には神宮遥拝所があり、ここから伊勢神宮を遥拝するためのもので、祠に向く方向の先に伊勢神宮がある。
また香良洲神社には伊勢神宮で行われる式年遷宮のようなものがあり、本殿と拝殿の建て替え「式年遷座」が行われる。また「式年遷座」は20年に1度なのだが、それとは別に10年に1度全国でも珍しい「中遷座」というお社の修復も行われるという。中遷座は昨年行われたので現在は新しいお社を見ることができる。
■カラスの地名は神社が由来ってマジ?
ちなみに香良洲という地名の由来は諸説あるが、香良洲神社が由来だという。また鳥のカラスとも関わりがあり、カラスの住む地であったことから香良洲の地名になったとも言われている。
境内にはヤタガラスを祀った「烏勧請」というものがあるほか、7月15日には例祭「夜からす祭」が行われる。その昔、お伊勢参りが流行った時代に伊勢神宮へ向かう参宮街道から香良洲道といわれる参道を歩くと行くことができた。
お伊勢詣りをしてお加良須に詣らぬは片参宮」といわれ、参拝者が絶えなかったという。時代は移っても香良洲の地に鎮座する香良洲神社へ参拝してみてはいかがだろうか。
■あなたのパワースポットを探そう!
今回は津市香良洲町にある香良洲神社についてお届けした。自分のパワースポットを見つけるまで、バス旅や御朱印集めで巡拝の旅を楽しんでいただきたい。もしかしたら参拝しているうちに、罪穢れなき清らかな人間になっているかもしれない。そうなれば、もはやあなた自身がパワースポットだ!
【交通インフォメーション】香良洲神社へは津駅前から三重交通で香良洲公園行きに乗車、香良洲神社前下車、運賃540円で所要約45分。久居駅東口(ハチ公口)からは三重交通で香良洲公園行きに乗車、香良洲神社前下車、運賃480円で所要約30分。
【画像ギャラリー】【バスに乗ってパワースポットへ】あなたのパワースポットを見つけよう!<香良洲神社:編>(8枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方