普段の生活の中で何気なく見かける路線バスを観察してみると、アッとびっくりなバスの発見もある。今回は生活圏で「見バス」をしてみた…ではなく、いつもの「食い物記事」に終始するので安くて美味しいものでも食べて残暑を乗り越えていただきたい。
文/写真:長内麻子(四柱推命認定講師)
共著/編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■東武東上線ってどんなイメージ?
電車の話になるが、東武東上線という池袋から埼玉方面に向かう私鉄がある。皆様はどんなイメージをお持ちだろうか?知っている観光地は「川越」ぐらいのもので、完全に通勤・通学に使う電車という印象が強いのではないだろうか。
筆者は埼玉県出身なのだが、東武東上線を他都県の人に話すと「鬼ヶ島って駅があるよね?」と高確率で言われる。「それは鶴ヶ島(つるがしま)!」本気なのかネタなのか、そんなボケツッコミのようなやりとりがよくなされる。今回は「鶴瀬」という急行電車が「通過」する、マニアック度の高い駅からのバス旅をお送りする。
■ららぽーと富士見へ…いつもと違うイカツイやつが来た!
長年「鶴瀬駅」には目立った観光地や商業施設はなく、あるのは住宅か工場か畑かといった場所であった。しかし、2015年4月に三井不動産グループが手がけるショッピングセンター「ららぽーと富士見」が開業。地元ではない人も余暇で出かける人気のスポットとなっている。「ららぽーと」は知名度の高い大きな街にあるイメージが強かったため、当時はガセネタなのでは?と疑っていたが、本当にできた。
ららぽーとは駅から少し離れているため、鶴瀬駅東口からバスが運行されている。東武バスウエスト【鶴02】系統だ。バス停は「鶴瀬駅東口」「富士見市役所前」「ららぽーと富士見」の3つのみ。完全に区役所と、ららぽーとに行くためのバスだ。土曜休日は区役所前は通過となる。
■SORAがきた!
バスを待っていると何やら見慣れないバスがやってきた。東武バスのカラーリングは通常オレンジと白なのだが、そこに黒も加わりかなりイカツイデザインだ。ボディの側面に「H2 水素」と書いてある…こ…これは!燃料電池バスじゃないか!トヨタ製の「SORA」だ。筆者は初めてお目にかかりテンション爆上がりになった!
埼玉県では西武バスの【所52】【所55】系統、東武バスではこの【鶴02】系統で、2020年の12月から運行されたそうだ。燃料電池バスは災害時などには移動式発電機としても活用できるという特長もある。
なんといってもSORAは水素で発電した電力でモーターを回して走るのだから、止まっていれば自走式ミニ発電所なのだ。ちなみに1台1億円するそうだ。都営バスには約80台が配備されているそうで、すごい…!
■「3割うまい」埼玉県民のソウルフード!「ぎょうざの満州」
ららぽーとでショッピングを楽しんだ後は鶴瀬駅前に戻り、埼玉県民のソウルフードのひとつ「ぎょうざの満州」で腹ごしらえ。ぎょうざの満州は坂戸市に本社を構え、埼玉・東京を中心に展開している中華料理のチェーン店だ。自社工場の他、自社農園も所有する。
材料のキャベツなどを生産している。店名にもなっている餃子はもちろん、チャーハンや麺類、一品料理など一度食べると病みつきになるおいしさ。しかもリーズナブルなのも嬉しい。キャッチコピーは「3割うまい!!」「美味さが3割増し」の意味で付けられたらしい。
また、売り上げの3割が原材料原価であることにも由来している。店内メニューはテイクアウトもできる。また、家庭用のチルド・冷凍餃子も販売しており、特売日には一部割引もされる。筆者は60個入りの冷凍餃子をオススメする。
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