■なかなかの中距離路線バス
岩国は山口県だが広島の経済圏でもあるので、駅付近で(広島でいう)お好み焼きを食べて、もうだいぶ時間を費やしてしまったので、ここから山陽新幹線に乗ろうと新岩国駅行きのバスに乗車した。
やってきたのは千葉県松戸市で走っていたエルガミオだ。路線バスにしてはバス停間が長く、途中で錦帯橋を見ながら新岩国駅まで約30分のバス旅だ。新岩国駅は基本的にこだま号しか停車しない駅だが、あえて指定席を取って乗車した。
やってくる予定のこだま号はもう寿命が近い500系だからだ。当該車両の6号車指定席は元グリーン車で、同じ4列シートの指定席とは根本的にシートのつくりが異なる。よって500系の6号車を取ればグリーン車に乗るのとほぼ同じなのだ。
■地方都市のバスの魅力
今回は岩国市で途中下車したが、地方都市のバスは系列大手電鉄系バス事業者の中古車だったり、大都市公営事業者の中古車だったりと、概ね中古車が活躍していることが多い。
現実問題としては資金の関係から中古車を導入せざるを得ないし、大手電鉄系事業者はその供給源となっている場合も多い。乗客には新車の方がいいに決まっているが、これが現実なのだ。
しかしバスファンに乗っては、都市部で運用落ちして廃車になったバスが思わぬ地方都市で乗れることの感動と、懐かしい旧式のバスに出会えるわくわく感があるのも事実で、趣味目的としては実に楽しい旅になる。地方都市へ路線バスを乗りに行ってみてはいかがだろうか。
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