独立行政法人 都市再生機構(以下「UR)は、去る12月18日、「八重洲バスターミナル(仮称)」(以下「八重洲BT」)の運営事業者として京王電鉄バスを選定し、両者の間で同バスターミナルの整備・運営に関する基本協定を締結したと発表した。
文:バスマガジン編集部
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最終的に「全20バース。国内最大級の高速BT」に
「八重洲BTは、東京駅の八重洲側(外堀通りを挟んだ東側)に、「国際都市東京の玄関口と「国内主要都市との交通結節の機能強化を基本方針として整備が進んでいる。
第一種市街地再開発事業として開発される3つの高層ビルの地下フロアの一部をURが取得して設置する。京王電鉄バスは、URから賃借してバスターミナルを整備し、管理および運営する予定だ。
3つの高層ビルは、オフィスやホテル、商業施設などによって構成され、地上45階~51階建て。その各ビルの地下1階または2階にバスターミナルが設置される。
工事が最も速く進んでいる「北地区」は2022年8月竣工予定で、地下2階部分に6バースのバスターミナルが整備される。その後、2025年に「東地区」が、2028年には「中地区」が竣工し、最終的に20バースが出そろい、高速バス用のバスターミナルとしては国内最大級になる。
3地区に分かれ、窓口なども別々に設置されるが、それらを一体的に運営するという形態も国内で初めて。
八重洲地区の路上停留所や「鍛冶橋」発着便が移行予定
八重洲地区では、高速バスや空港連絡バスの停留所が点在し鉄道との乗り換えが不便な点や、道路上での乗降により円滑な交通が妨げられている点を解消するため、2014年以来、学識経験者や行政などで構成される委員会によって、「八重洲BT」の基本的な整備方針などが決められてきた。
それによると、現在、八重洲地区の路上停留所で発着している高速バスと空港連絡バス、および「東京都丸の内鍛冶橋駐車場」で発着している高速乗合バスが、定められた優先順位に基づいて、順次、「八重洲BT」に移行する。
また、この日公表された京王電鉄バスの企画提案資料の抜粋には、運営方針には「効率的な運営で発着便数を最大化し、貸切バス等の新規需要も取り込」む、とも記載されている。