「新宿西口」「バスタ新宿」のノウハウが活きるか?
「あらゆる利用者に直感的でわかりやすい」とする内装デザインのイメージも公開された。英字と数字を組み合わせ、乗り入れ便に、統一された便番号を付与する考えも伺える。
資料には、「京王電鉄バスのこれまでの安全・安心なバスターミナル運営業務における長年の経験を最大限に発揮し、『SMART バスターミナル』を目指します」とあり、旧・新宿高速バスターミナルの運営経験を持ち、「バスタ新宿」の立ち上げや運営に主体的に関わる、京王電鉄バスのノウハウ活用が期待される。
同社の企画提案には、各地の高速バスターミナル開業支援で実績を持つ、高速バスマーケティング研究所らが協力した。
前述のように、八重洲周辺を発着する高速バスが、順次、「八重洲BT」に移行することは確実なようだが、現時点では、具体的なスケジュールや発着ダイヤなどは発表されていない。
また、東京駅敷地内に設置されJRバス関東が運営する、「東京駅高速バスターミナル」については、情報は発表されていない。関係者によると、こちらは特に変化なく存続するということだ。
日本を代表する鉄道駅に接し、国際空港とのアクセスも便利な「日本の中心」と言っていい八重洲の地に、国内最大級の高速バスターミナルが、2年後から順次開業する。その頃には、「新型コロナウイルス感染症」の影響も収束し、海外からの観光客も含め、高速バスの需要が回復していることを期待したい。