京成グループのバス会社全21社は、株式会社ミライロが提供するスマートフォン向け障がい者手帳アプリ「ミライロID」の提示で障がい者向け割引の適用を2021年9月1日(水)までに順次開始する。手帳の提示による割引に加えてスマホ画面での割引が可能になり、デジタル化が一歩進んだ形だ。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】京成グループ全21社でミライロIDによる障がい者割引を適用開始
手帳提示によるほかスマホ提示でも割引可能に
このスマホによる割引の実施はすでに京成グループの多くのバス会社で行っており、これをグループ全21社に拡大する。従前から障がい者割引の適用については手帳提示によっていたが、今後はスマートフォンによる「ミライロID」提示でも手帳の提示と同様の割引が適用になる。
なお割引の内容や取り扱い路線は運行する各社により異なるので、詳細は事前に利用各社に問い合わせることをお勧めする。
対象の京成グループ バス会社21社は次の通り。京成バス、東京BRT、千葉交通、千葉中央バス、成田空港交通、千葉海浜交通、千葉内陸バス、東京ベイシティ交通、ちばフラワーバス、ちばレインボーバス、ちばシティバス、ちばグリーンバス、京成タウンバス、京成トランジットバス、京成バスシステム、関東鉄道、関鉄観光バス、関鉄パープルバス、関鉄グリーンバス、船橋新京成バス、松戸新京成バス。
このうち9月1日から新たに導入をするのは京成バスシステム、関東鉄道、関鉄観光バス、関鉄パープルバス、関鉄グリーンバスの4社。
航空会社や鉄道会社の多くで導入が進む
ちなみに「ミライロID」とは、株式会社ミライロが提供する、障がい者手帳を所有している方を対象としたスマートフォン向けアプリだ。ユーザーは、障がい者手帳の情報、福祉機器の仕様、求めるサポートの内容などを「ミライロID」に登録できる。
公共機関や商業施設において、ユーザーが「ミライロID」を提示することで、障がい者割引や必要なサポートをスムーズに受けることができる。公共交通機関でも物理的なバリアフリー化とともに、ソフト面でのバリアフリーがデジタル化により加速しそうだ。