今回の乗りバスレポートは都営バス「早77」系統だ。早が付くので早稲田発着なのだが、行先は新宿駅西口なので意外に短い路線だ。往路と復路で経路が異なるが、今回は早稲田発、新宿駅西口行きに乗車した。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
写真:小野寺利右
入出庫の関係で経路が異なる
早77系統の早稲田行きは新目白通りを早稲田営業所に入庫するために、早大正門を経由して大回り経路を取る。要するに入出庫とも営業所側車線から行える経路になっている。
新宿駅西口行きは早稲田営業所を出庫して営業所前の停留所からスタートだ。多くのバスが出入庫するのと、営業所前を通るだけの系統もあるのでバスが団子になる場合もあり、車線を譲り合ってバス停に付けている感じだ。
担当はもちろん都営バス早稲田営業所。C219いすゞエルガがやってきた。早稲田を出発した早77は都電荒川線の早稲田電停を右に見て高田馬場方面を目指す。都電荒川線はここかが終点で折り返して三ノ輪橋方面に向かう。
高田馬場駅には行かないものの、明治通りに入り学習院女子大学前で西早稲田駅と接続する。このあたりは早稲田大学のキャンパスも点在しており、学校の中を走っているようだ。
大幹線の明治通りで一気に新宿にアクセス!
明治通りには池86系統をはじめとする幹線系統が多く走っているので、区間利用では乗車チャンスは多い。
東新宿駅前で都営大江戸線や東京メトロ副都心線と接続する。幹線道路だが新宿に近いこともあり交通量は多く、渋滞も多めの区間だ。
新宿五丁目付近で靖国通りに入り、新宿五丁目に停車する。早稲田行きは新宿三丁目で地下鉄と接続をして明治通りを北上するが、新宿駅西口行きは靖国通りを歌舞伎町に向かうので新宿三丁目駅とは接続しないが、徒歩連絡は可能な距離。
短い路線だが主要駅直結なので乗車率は高い
歌舞伎町の先でJRのガードをくぐり新宿駅西口ターミナルに到着する。約4.5km、30分弱の乗車時間だ。早稲田周辺を除くと、池86系統の一部と白61系統の新宿周辺の経路を合わせたような路線だ。
新宿から明治通り・早稲田をダイレクトに移動するには便利な路線だ。比較的短い路線ながら乗車率が高いのは時間よりも目的地最寄りに停車する路線バスならではの便利さだろう。
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