いすゞ自動車、西日本鉄道、三菱商事は公共交通におけるドライバー不足の解決策の一つとして期待されている自動運転の実現に向け、いすゞ製大型バスでの自動運転の共同実証実験を実施することに合意した。
文:三条桐葭
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
実証実験のねらいと概要
本実証実験は限定された走行区域を走行するレベル2(部分運転自動化)自動運転の実証実験から開始する。その後、段階的に自動運転技術を高め、将来的にはレベル4(高度運転自動化)の自動運転走行の実現を目標としている。
今回は、福岡空港国内線・国際線旅客ターミナルビル間の移動円滑化に向け、自動運転技術の導入を目指す福岡国際空港会社の協力のもと、両ターミナル間の連絡バス走行経路内の閉鎖空間において実証実験を3月8日(火)より開始する。
一般利用はできない!
本実証実験を通じて、運用・サービスに関する課題点を洗い出し、自動運転バス技術を高めながら、将来的な社会実装の実現に向けた検討を進め、少子高齢化による労働力不足をはじめとしたさまざまな社会課題の解決に努めていきたい考え。
今回の実験は2022年4月8日までの1か月間で、区間は福岡空港国内・国際線間約1.4kmだ。いすゞエルガ1台を充当し、1日8往復するが一般利用はできない。
【画像ギャラリー】いすゞと西鉄が福岡空港で大型自動運転バスの共同実証実験を開始!(3枚)画像ギャラリー