由布院・別府フリーきっぷ
発売対象路線はピーチの福岡線と大分線、春秋航空の佐賀線だ。フリー区間は鹿児島本線(門司港〜久留米)、日豊本線(小倉〜大分)、九大本線(久留米〜大分)という北部九州をループ状にカバーする。
発売額は2日間用が7000円、3日間用が7500円(おとな・こども同額)とこれまたお得。引換指定駅は博多駅、小倉駅、烏栖駅、別府駅、大分駅、由布院駅。この券種は特急指定席にも乗車でき、ゆふいんの森号にも乗車可能だ。
博多-大分は日豊本線経由でも久大本線経由でも特急自由席で5940円なので3日間用だと温泉に宿泊しながらサークルトリップが可能。
西九州フリーきっぷ
発売対象路線はピーチの福岡線と長崎線、春秋航空の佐賀線だ。フリー区間は鹿児島本線(博多〜鳥栖)、長崎本線(鳥栖〜長崎)、佐世保線(肥前山口〜佐世保)、大村線(諫早〜早岐)と西九州で広い。
発売額は2日間用が6500円で3日間用が7000円(おとな・こども同額)だ。引換指定駅は博多駅、烏栖駅、佐賀駅、諌早駅、長崎駅、佐世保駅、ハウステンボス駅、大村駅で、特急指定席が利用可能。
博多-長崎を特急自由席で移動すると5060円だ。ハウステンボスや温泉地を巡りながら福岡も一緒に観光してしまうという手もある。
オープンジョーを活用してダイナミックな旅を!
LCCの特徴は運賃において片道や往復という考え方がないことだ。あくまでも1区間ごとが基本なので、単純往復でも2区間を搭乗したに過ぎない。これは片道でも不利にならないことを意味する。
よって2空港間を陸上移動して往路の到着地と復路の出発地が異なるオープンジョーが容易にできる利点がある。フリーきっぷの指定路線が2空港以上ある場合、例えば福岡IN・大分OUTとか、長崎IN・福岡OUTとかの選択が柔軟にできる。
もちろん旅程で決めても構わないのだが、LCCの運賃が安い路線で決めてしまうのもアリだ。往路は福岡が安く、復路は大分が安ければそのように航空券を予約し、由布院・別府フリーきっぷを使うという決め方だ。
ジェットスターは?
3つのフリーきっぷを紹介したが、対象路線にジェットスターが出てこなかった。それに南九州もなかった。実は南九州の鹿児島・宮崎フリーきっぷは存在するものの、機内での発売はしていない。
ジェットスターツアーズのパッケージツアーに参加すると、このフリー乗車券が付いてくるという形でしか手に入らないので、詳細は割愛する。
SUNQパスも捨てがたい
九州には高速バスを含めたほぼすべてのバスが乗り放題のSUNQパスが存在し、こちらもなかなかの人気だ。SUNQパスの詳細は別稿に譲るが、こちらは何の制限もなく九州でも発売している他、全国のコンビニで引換券を購入することも可能なのでハードルは低い。
新宿から西鉄のはかた号に乗車して北九州か福岡からSUNQパスを使い始めると、往復の移動も九州での移動もすべてバスでまかなえるというスペシャルな旅行も可能だ。それぞれのライフスタイルや旅行スタイルに合わせてお得に旅行計画を練ってみてはいかがだろうか。
【画像ギャラリー】LCC機内のみで発売するJR九州のフリーきっぷは特急も乗り放題!(7枚)画像ギャラリー