「みんなの九州きっぷ」が発売期間延長! SUNQパスと比較してみた


 鉄道の世界で安く距離を稼ぎ、普段は行かない知らない遠くの場所へ旅をする乗車券は昔は周遊券や周遊きっぷが存在した。そんな乗車券が廃止されて久しい。期間限定で地域により発売されることもあるが、現在では全国で使用可能なのは青春18きっぷくらいだろうか。

 乗り鉄さんには厳しい世の中だが、バスの世界では九州に行けば事業者の壁を越えたSUNQパスがあり、通年発売されている。これに対抗するわけではないだろうが、JR九州が期間限定で発売している「みんなの九州きっぷ」が期間延長される。これをSUNQパスと比較してみてみよう。

文:古川智規(バスマガジン編集部)

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設定がSUNQパスそっくりなのが面白い!

 JR九州ではJR九州の全線又は北部九州エリア路線に乗り放題の「みんなの九州きっぷ」を期間限定・ネット限定で発売中だが、これを2022年1月~3月に延長して発売する。

 有効期間は連続する土日祝日の2日間で、有効期間中は九州新幹線・特急列車等の普通車自由席に乗り放題だ。また、普通車指定席を6回できる。

 発売額は全九州は大人15,000円、こども2,000円、北部九州は大人8,000円、こども1,000円と、こども用がかなり安価に設定されている。しかしこども用単独での使用はできず、大人との同伴が必要。

みんなの九州きっぷは2日間用のみ

 全九州版はJR九州全線に、北部九州版は九州新幹線(博多~熊本)、豊肥本線、鹿児島 本線(熊本~宇土)、三角線(宇土~三角)を含む北部エリアが乗り放題だ。

 なお、博多~小倉間の山陽新幹線と博多~博多南間の博多南線は利用不可だ。新幹線と特急列車の普通車自由席に乗り放題なのはなかなか距離を稼げそうだ。

 一方で、SUNQパスは有効エリア内のバスは高速バスを含めてほぼ全線利用可能だ。「みんなの九州きっぷ」に対応する券種だけを比較すると、全九州版は4日間用が14000円、3日間用が11000円、北部九州版が3日間用9000円だ。

 区間にもよるがスピードだけを比較すると新幹線や特急が利用できる鉄道の方が圧倒的に有利なのは言うまでもない。

SUNQパス全九州版4日間用

 しかし発売額を見てみると全九州版で鉄道が2日間で15000円なのに対して、バスは4日間で14000円なので現地での観光や駅からの交通を考慮するとバスのSUNQパスに軍配が上がる。

 もっとも、土日祝日の2日間だけでサクッと1点をめがけて移動して観光するのあればスピードで勝る鉄道がいいだろうし、ゆっくりと細かに見どころを路線バスも駆使して行き多くの温泉が存在する九州で宿泊しようと考えれば交通費の心配がほとんどいらないバスがいいだろう。

SUNQパスの主な有効路線

SUNQパスは船舶も下関もカバー

 JR九州の「みんなの九州きっぷ」は高速バス「B&S みやざき」10周年記念特別乗車券(片道分)が利用でき、この場合のバス運賃(新八代~宮崎・宮交シティ間)は通常4,350円なのが3,000円になる。

 しかしこの路線はSUNQパス全九州版でカバーされているので、この路線を利用す際は前後の旅程を考慮しないといけないので難しいところだ。

SUNQパス北部九州版は3日間用のみ

 SUNQパスは下関市内と多くの船舶航路もカバーされているので、バスがなくても海でショートカット可能なのもメリットだ。

 出発地や目的地にもよるが、特急料金が高額な九州新幹線の区間を多用する旅程の場合は「みんなの九州きっぷ」を、時間に比較的余裕があり3日間や4日間の旅行ができる場合はSUNQパスという選定でも良さそうだ。双方のメリットと自分の旅程を突き合わせて考えるところから旅は始まっているのかもしれない。

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