九州に上陸する際に多くの公共交通機関がそろっているため、どの交通機関を利用するか非常に迷う。飛行機会社であるLCCを使った場合、安くて速く移動できるだけでなく、LCCのみで販売されるJR九州のフリーきっぷがゲットできる。きっぷも3種類あり旅の日程に合わせて購入すれば超オトクに!
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】LCC機内のみで発売するJR九州のフリーきっぷは特急も乗り放題!(7枚)画像ギャラリー往復の交通機関ですら競合
九州に入るためには乗用車は別にして、公共交通機関だと高速バス・新幹線・在来線・長距離フェリー・航空機と利用可能なほぼすべての公共交通機関がそろっている。
どの事業者も利用してもらうために割引やキャンペーンを実施している。対東京で見た場合もっとも安くて速いのがLCCだ。成田発着という不便さはあるものの、LCCは北九州空港以外のすべての九州島内の空港に路線を持つ。
ネックになる空港まで(から)の交通機関については、成田空港ならば東京駅からのLCCバスや京成本線沿線ならばそれほど高くはない。
九州側では福岡空港であれば日本一便利な空港と言われるくらいなので、博多駅や福岡市の中心部である天神へも地下鉄1本で行くことができ、移動にお金がかからない空港だ。
そのLCCの機内のみで販売しているJR九州のフリーきっぷがある。期間も販売路線も限定なので、搭乗するLCCや路線により購入できるきっぷは異なるがこのフリーきっぷをもとに搭乗路線を決めるのも面白い。
5社共同のフリーきっぷ
紹介するフリーきっぷは成田空港会社・ジェットスタージャパン・ピーチアビエーション・春秋航空日本・JR九州が共同で発売する機内限定のものだ。発売期間は6月30日まで。路線により発売きっぷが異なる。
基本的にフリー区間のJR九州の路線であれば特急・快速・普通列車に乗り放題で、券種によっては指定席にも乗車できる。山陽新幹線と博多南線・福岡市営地下鉄には乗車できない。
機内で発売されるのは引換券で、指定された駅のJR九州のみどりの窓口で原券に引き換えることにより使用が可能になる。
北九州フリーきっぷ
発売対象路線はピーチの福岡線のみで、フリー区間は鹿児島本線(門司港〜博多)、山陽本線(下関~門司)で、特急列車は自由席のみ利用可能。
2日間有効で発売額は2500円(おとな・こども同額)。引換駅は小倉駅と博多駅。博多-小倉間を特急列車の自由席に乗車すると片道1910円なので、単純1往復だけでも元が取れるが、2日間有効なので乗りまくれば相当お得だ。この区間は特急列車が多く走っているので不便はない。