バスとの関係は?
前述した通り、筑豊電鉄は西鉄北九州線と相互乗り入れを行っていたので、3両連接車が黒崎駅前電停から併用軌道に出てくる姿が見られ、筑豊直方から(小倉)砂津まで直通運転をしていた。
西鉄北九州線が廃止されても黒崎駅前から専用軌道は筑豊電鉄が使用していたが、この電停上に商業施設ができて(その後、八幡西区役所が入る)1階部分を西鉄黒崎バスセンターとして供用するようになると、筑豊電鉄のホームと一体運用となり、バスと筑豊電鉄との乗り換えがスムーズになった。
北九州空港行きのバスや小倉砂津行きの特快バスはホーム目の前から発車するので便利だ。
西鉄北九州線の晩年には、バスか電車の定期券を持っていると重複区間は自動的に共通定期になるサービスがあり、筑豊電鉄から北九州線への定期券保有者は黒崎からバスにも乗れたので便利だった。
また西鉄が福岡-北九州間の高速バスの派生路線として開設した「なかま号」は、筑豊電鉄の通谷電停に停車していたため、筑豊電鉄と高速バスとの連絡乗車券も発売されて沿線から天神まで乗り換え1回が実現していた。
この「なかま号」は香月営業所の担当で乗客は乗っていたのだが、おそらく運転士不足の理由により真っ先に廃止されてしまった。
そんな周辺状況や時代に左右されてきた筑豊電鉄だが、現在ではLRT型の車両を導入しており快適性は向上している。画像ギャラリーに現在の筑豊電鉄の画像を収録したのでご覧いただきたい。全線乗車しても30分程度なので往復してみてはいかがだろうか。
【画像ギャラリー】現在の筑豊電気鉄道の主力車両(7枚)画像ギャラリー