脱炭素化燃料・リニューアブルディーゼルを西鉄バス北九州がエアポートバスで実証実験開始!!

脱炭素化燃料・リニューアブルディーゼルを西鉄バス北九州がエアポートバスで実証実験開始!!

 西鉄バス北九州は北九州空港の脱炭素化を強力に推進するため「北九州空港エアポートバス」において従来の軽油に代わる燃料として、リニューアブルディーゼルを100%使用するバスの実証運行を開始する。

文・写真:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)

■高速車では初の試み!

小倉方面行きの小倉営業所いすゞガーラ
小倉方面行きの小倉営業所いすゞガーラ

 今回の実証運行するバスは、従来の軽油に代わる燃料としてリニューアブルディーゼル(Renewable Diesel、以下「RD」)で高速道路を走行する日本初の乗合バスだ。西鉄ではディーゼル車をレトロフィットで電気バスにする取り組みも行っているが、今回はディーゼル車の燃料そのものを帰る取り組みとして注目される。

 西鉄バス北九州が運行する北九州空港エアポートバスは小倉からの便と、八幡からの便の2路線がある。今回実証実験されるのは、小倉からの直行便と中谷経由の便のうち1台を使用して行われる。

 高速道路走行区間は最も長い路線で、北九州都市高速道路・九州自動車道・東九州自動車道で都市間高速バスほど長くはないが、これらを連続走行するので代替燃料の実証としては十分だろう。

■ラッピングでアピール!

北九州空港のスターフライヤー
北九州空港のスターフライヤー

 さて、実証実験に選ばれた車両は小倉営業所のいすゞガーラで、前述の通りラッピングが施される。そのラッピングで事案のコンセプトは「海上空港である北九州空港をイメージした海と空の青色をベースに、北九州近海で見ることができるスナメリをモチーフにした北九州港のマスコットキャラクター「スナQ」と西鉄バス運転士の制帽を被ったスナメリをデザインしました。

 明るく清々しいベースカラーに、幅広い世代に可愛らしさを感じてもらえるデザインです。次世代バイオ燃料のRDで北九州の街を颯爽と駆けるクリーンなバス車両をイメージしました」とのこと。

 福岡空港の門限問題が表に出てにわかに注目が集まる24時間海上空港の北九州空港だ。小規模空港ながらも早朝・深夜便や国際線も発着する空港なので、今後多くの旅客需要があればバスファンでなくても、おおざっぱに「天ぷら油で走る高速バス」として一般の注目を集めることになるのではないだろうか。

【画像ギャラリー】西工も現役の北九州空港エアポートバス(6枚)画像ギャラリー

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