■複数回の開催は珍しい
今回、西鉄バス北九州が開催する運転体験会は複数の日程が設定されている。これは珍しいことで、定期的に開催して運転士不足を自力で解決しようとする姿勢は評価すべきだ。
あとは待遇の問題だが、これは個人の価値観によるので絶対的な基準はない。満足できるのであれば人は集まるだろうし、そうでなければ運転士不足は永遠に解決しない。
西鉄は以前に不定期ではあるものの福岡市にある社員向けのバス研修施設である西鉄自動車教習所(一般の自動車学校である西鉄自動車学校とは別)で運転体験会を実施していた。普通免許を持っている参加者をいきなりバスの運転席に座らせて、退役した路線バスを改造した教習車を運転させてくれた。
当時はAT限定免許よりも限定なしの普通免許保有者が多かったことから、マニュアル車やエアブレーキの説明などは特になく、外周はもちろんクランクやS字、坂道発進などをとりあえず指導なく、教官(指導役の西鉄社員)に指示されて数十分走らせてくれた。
分社化した西鉄バス北九州は専用の施設を持たないことから、市内または周辺に在住する運転士の卵を確保するためには、来場しやすい市内で広い敷地の確保が必要であると判断したのだろうか。
そのような努力で開催が予定されているので、ただ運転したいだけの方は別として条件さえ合えば運転士を考えてもよいという方は積極的に参加してみてはいかがだろうか。
窮地に陥った公共交通機関を担う人材が少しでも生まれれば、地域における人の移動が担保されるからだ。
【画像ギャラリー】【バス運転士不足問題】西鉄バス北九州が運転体験会を3回開催予定!(7枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方