西日本鉄道では、高速バス 福岡~長門湯本温泉線(おとずれ号)で、2025年1月24日~26日、2月12~14日、3月14日~16日の計9日間限定の福岡~東京線(はかた号)車両特別運行を行う。これで2回目になる。はかた号の車両に試し乗りして温泉もいただいちゃおう。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
写真:東出真
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■音信川おとずれがわうたあかり
長門湯本温泉は、約600年の歴史をもつ山口県最古の温泉街で、中心部を流れる音信川(おとずれがわ)に沿ってたくさんの魅力が散りばめられている。近郊には元乃隅(もとのすみ)神社や角島(つのしま)など、知名度の高い観光地があり、旅の拠点としても最適だ。また、1月31日から3月9日までの期間中、「音信川おとずれがわうたあかり」も開催される予定なのではかた号車両で行ってみよう。
温泉街を流れる音信川おとずれがわを舞台に、長門市出身の童謡詩人「金子みすゞ」の詩をテーマにした灯りイベントで、1月31日から3月9日の期間中は毎日開催される予定だ。
■おとずれ号
2022年7月に運行を開始したおとずれ号は、福岡(天神)と長門湯本温泉を片道約2時間50分で結ぶ西鉄単独運行の高速バス路線だ。通常は3列シート(27席)車での運行だが、今回は「はかた号」の車両で独立3列の「ビジネスシート」(18席)に加え、あこがれの個室「プレミアムシート」(4席)を配置した特別仕様だ。通常なら新宿まで行く行路でしか乗れないが、試し乗りにも最適な特別設定である。
特別運行の特典として、全員に長門湯本温泉街限定の「恩湯ロゴ入りタオル」をプレゼントする。さらに、プレミアムシートを利用者には、長門湯本温泉街の各施設で使える「そぞろ歩きっぷクーポン(最大2,500円相当分)」もプレゼントする。
■おとずれ号×はかた号の特別運行概要
特別車両での運行期間は、2025年1月24日(金)~26日(日)、2025年2月12日(水)~14日(金)、2025年3月14日(金)~16日(日)で、運行日の1ヶ月前より予約できる。運賃は、長門湯本温泉までの大人片道で、ビジネスシートの福岡発は4000円、小倉南インター発は2500円だ。プレミアムシートは福岡発で6000円、小倉南インター発で4500円。
なお、往復割引はweb販売限定で、ビジネスシートのみ7000円と、1000円おトクになっている。プレミアムシートの往復割引の設定はない。
■キングオブ深夜バス「はかた号」とは?
「はかた号」は何代にも車両を更新して成長してきた西鉄のフラッグ路線だ。福岡・北九州と新宿を14時間程度かけて走る。途中の降車休憩は深夜1回と翌朝1回の2回だけだが、特に個室では休憩の必要はないくらいの快適さを誇る。
まだ京王と2往復体制だったころに、有名な某テレビ番組で「キングオブ深夜バス」として一躍有名になり、車両更新のたびに改良が加えられ、現在の形で一応の完成を見ている。しかし日本の夜行高速バスをけん引してきた西鉄のことだから、これにとどまらず進化した車両が登場するだろう。
そんな1000キロメートル以上、14時間乗らなければ座れない個室に中距離昼行便で利用できるのは、はかた号で上京しようかどうか迷っている方にも良いお試しの機会だ。試乗と温泉が一度に手に入る2回目の特別運行を見逃さないようにしよう。
【画像ギャラリー】西鉄の「おとずれ号」に期間限定で再度「はかた号」が入る?もちろん個室にも乗車可能だ!(5枚)画像ギャラリー
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