西日本鉄道の高速バス『福岡~長門・萩線(萩・長門おとずれ号)』の試行運行が開始される。本路線は認可申請中ながら運行の詳細が決定したようだ。従来からあった長門湯本線の事実上の延長と共同運行により拡充した形だ。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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■運賃は曜日により異なる
福岡~長門・萩線(愛称:「萩・長門おとずれ号」は、西日本鉄道と防長交通により共同運行される。運行開始日は2025年7月1日(火)で、1年間の試行運行になっている。予約は2025年6月1日(日)(乗車日前月の同日)ハイウェイバスドットコムと発車オーライネット等で受け付ける。なお、萩~長門間はクローズドドアではないが、この区間のみの予約はできず、乗車時に空席がある場合に限り乗車できるシステムだ。
便数は、博多バスターミナル発が2便、萩・明倫センター発が2便の計4便で、曜日に関係なく毎日2往復が運行される。前述の通り、長門~萩間は空席がある場合に限り乗車できる。運賃区間としては福岡~長門、福岡~萩、長門~萩となる。
大人普通運賃は曜日により異なり、平日月曜日~木曜日が安く、金土日曜日と祝日・繁忙期は高く設定されている。ただし長門~萩間は曜日に関係なく大人運賃は1000円だ。
■夜行仕様で運転?
気になる車両は、公開されている写真を見た限りでは西鉄は白夜行の三菱ふそうエアロクイーン(スーパーハイデッカー車)で。防長交通は日野セレガのハイデッカー車のようである。
両社の共通事項として、バスの定員は27名、3列シート車でトイレ付、スマホ充電が可能なコンセントまたはUSBポートが設置され、Wi-Fiの利用も可能だ。
■割引きっぷの販売は終了する
本路線は、西鉄が単独運行していた福岡~長門湯本線の延伸という形で試験運行される。萩への延伸に伴い「そぞろ歩きっぷ」「ふくの国おとずれきっぷ」は販売を終了する。
延伸に伴い、北九州市内で停車していた小倉南インターと山口県内の美祢駅は停車しなくなるので、7月からは福岡市内からのみ利用できる形になる。
なお、本路線はワンマン運転だが上りはめかりPAで、下りは壇ノ浦PAで15分の降車休憩がある。15分あれば関門橋をバックに記念撮影もできそうなのでお土産品の品定めとともに特色あるPAでの休憩も楽しみになりそうだ。
【画像ギャラリー】西鉄の「おとずれ号」が『福岡~長門・萩線(萩・長門おとずれ号)』として延伸決定!防長交通との共同運行で2往復になるぞ(5枚)画像ギャラリー
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