バスの無料乗車デーを宮崎県が実施!! 市町村じゃなくて県でまるごと運賃無料はすごすぎる!!

バスの無料乗車デーを宮崎県が実施!! 市町村じゃなくて県でまるごと運賃無料はすごすぎる!!

 宮崎県、宮崎県内市町村、交通事業者で構成する宮崎県バス利用促進協議会では、バス利用のきっかけづくりを目的として、宮崎県内の路線バス等を無料で利用できる「バス無料デー」を実施する。市町村単位で無料デーという施策は見かけるが、県単位というのは珍しい。詳細を見てみよう。

文:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)

■県内無料!

路線バスだけとはいえ県内無料はすごすぎる!
路線バスだけとはいえ県内無料はすごすぎる!

 冒頭で述べた通り、市町村が予算を付けて同一市町村内のバス運賃を無料にするいわゆる無料デーは最近よく見かけるが、県単位でという例は珍しい。規模が大きすぎるので相当な予算が必要だろう。

 実施日は、令和7年10月15日(水)、10月19日(日)、12月17日(水)、12月21日(日)だ。つまり10月と12月の第3水曜日・日曜日で計4日間である。

 内容としては、宮崎県内のバス停で降車する場合に運賃が無料になる。県内在住者に限らず、だれでも何度でも利用可能だ。宮崎県内相互間のみが無料になるので、県外の停留所で降車した場合は全区間の運賃が必要なので注意だ。

 例えば、都城駅(宮崎県)で乗車、霧島神宮(鹿児島県)で降車した場合は都城駅から霧島神宮までの通常運賃がかかる。

■気になる無料範囲は?

宮交はもちろんそれ以外も…
宮交はもちろんそれ以外も…

 対象路線は、次の交通事業者が宮崎県内を運行する路線バスで、高速バスや貸切バスは除く。宮崎交通、高崎観光バス、三和交通、本村交通、宮交タクシー。さらに、次の各市町が運行するコミュニティバス・乗合タクシーも無料だ。延岡市、日向市、門川町。

 注意事項としては再掲になうが、高速バス(宮崎~福岡/熊本/新八代/鹿児島空港/長崎、延岡~福岡/熊本)、貸切バスは除く。鹿児島交通が運行する路線バスは除く。県外で降車した場合については、乗車バス停から降車バス停までの通常運賃がかかる。

 県外まで走る路線は次の通りだ。宮崎交通のイオン都城~イオンモール~川原谷、高崎観光バスの都城駅~霧島神宮、本村交通の都城~吉ヶ谷、都城~柴建、都城~牧之原の各路線が県外まで走るので注意が必要だ。

 乗車方法は整理券がある場合は整理券を取り、降車時に整理券だけを投入すればOKだ。整理券がない路線はそのまま乗降すればよい。なお、誤ってICカードをタッチした場合の払い戻しは受けられないので、手元にICカードは持たない方がいいだろう。近づけるだけでも反応してしまう可能性があるからだ。

■広範囲すぎる無料デー

ICタッチすると戻ってきませんのでご注意を!
ICタッチすると戻ってきませんのでご注意を!

 県単位で無料デーが実施されることで、路線によってはかなりの混雑が予想されるが、県内在住者には自家用車での移動とは違った風景を感じてもらい、県外在住者には観光誘致の起爆剤にもなるのだろう。

 1日限りではなく、合計4日間も実施されるので都合がつく日程で宮崎県を目的地として旅行計画を立てるのも楽しそうだ。路線バスが利用者や運転士の減少で危機的な状況になっている今だからこそ、普段は乗らない人も乗車してバスの良さを感じてみるのもいいだろう。

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