北九州市がケーブルカー運休日限定の直行バスを運行開始しただと!?

■滞在可能時間は40分?

お土産品もあるが滞在時間は40分しかない
お土産品もあるが滞在時間は40分しかない

 最後にこの特別便の利用の仕方を押さえておこう。北九州市の専用ページから便を選択して予約する。前日の24時まで空席があれば予約が可能だ。よって当日空席があっても乗車できないので予約厳守だ。

 そして往復とも同一便を利用しなければならない。山頂に登った便が折り返す同じ便で下山しなければならないルールである。よって、往復をセットで予約することになる。第1便で登山して第2便で下山するといったことはできない。

 では、折り返しまでの時間、つまり滞在時間はどれくらいなのかというと40分しかない。山頂に到着してクーポン券を購入して、山頂からの景色を眺めて売店で買い物をしたり食事をしたりする時間全部で40分なのである。

 皿倉山山頂はとうきょうスカイツリーとほぼ同じ高さで、いわゆる夜景だけが見どころではない。5便運行されるが昼間の便もあり、日中であれば夜景ではなく周囲をぐるりと見渡して九州の出入り口のひとつである北九州市の工場群や都市分布、洞海湾を挟んで向こう側の若松区の高塔山まで見渡して、お土産を選んで購入して、あるいは飲食をして40分では足りないと感じる。

■予約状況は?

予約したうえで八幡駅から乗車する
予約したうえで八幡駅から乗車する

 記事執筆日現在では、夏休みを含んだ9月までの運行便は全便に空席があった。まだ周知されていない点もあるだろうが、北九州は九州観光の一部として組み込まれ、あるいは門司港レトロ等のアクセスが良い著名観光地を目指して行く観光客が多いためという理由が考えられる。

 皿倉山は夜景が有名だが、昼間であれば北九州工業地帯を支えた八幡西区や八幡東区や戸畑区をはじめ、筑豊からの石炭輸送で第一級の駅を誇った若松区、商業地として多くの人を集めた小倉北区、日本有数の貿易港として発展した門司区、そして近年ではそれらのベッドタウンとして開発が進んだ小倉南区と全7区すべての地域を眺めることができる。

 明治時代に始まった官営八幡製鉄所等々の歴史の授業で習ったものが、かつての繁栄の時代を過ぎて衰退したとはいえ遺構ではなく、現役としての都市が目の前に広がる様子を見て感動して学んでみてはいかがだろうか。ただの観光や映え写真だけではなく、大人の社会科見学としても絶好のロケーションである。

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