【へっぽこバスガイドの珍道中】いつまでもいると思うな上司や先輩!! 貸切バスの旅でとことん向き合ってみた

■教えてもらったものを次へつなぐ

幼稚園の貸切バスの仕事の際にわざわざ姐さんが作ってくれた「なぞなぞプリント」
幼稚園の貸切バスの仕事の際にわざわざ姐さんが作ってくれた「なぞなぞプリント」

 振り返れば、私は本当にたくさんの人に支えられて生きている。これまでごく一部を記事上に書いたが、その中でも姐さんは特別な存在だった。へっぽこな私を見捨てず、時には厳しく、時には笑いながら背中を押してくれた。

 そして姐さんは、生前こんなことも言っていた。「教えてもらったことを、アンタだけが独り占めするんじゃないのよ。下の世代に教えてあげるところまでがセットなんだから」当時は、その言葉の意味を深く考えたことはなかった。

 今になって思えば、姐さんから教えてもらったことを、私だけのものにして終わらせてはいけないのだということが理解できる。人への気配りも、現場での立ち居振る舞いいも、お客様への向き合い方も、全部、姐さんが現場で背中を見せながら教えてくれたことだ。

 私は、姐さんに何かを返せたわけではない、姐さんから受け取ったものは山ほどある。今度はそれらを次の世代へ渡していくことが私の使命なのかもしれない。それが、不器用なへっぽこガイドだった私に、根気強く向き合ってくださった姐さんへの一番の恩返しなはずだ。

 今でも現場に立つたび、ふと姐さんに教わった言葉や姿勢を思い出すことがある。あの時、へっぽこな私を見捨てずに育ててくれたように、今度は私が誰かの背中を押せるガイドにならなければ!バトンを後輩たちにつないだ時こそ、少しだけ姐さんに近づたような気がするのだ。

姐さんは今の私を見てなんというだろうか?
姐さんは今の私を見てなんというだろうか?

 学校でも社会でも、多くの人がかかわって人は生きていくのはみんなが理解していることだ。しかし、まれにその恩を忘れてしまい自分の力だと思い込むのもまた人間の不器用なところだ。

 昨今では、貸切バスに乗って社内旅行をすることも少なくなってきた。プライバシーもいいがたまには四六時中いっしょに団体行動する貸切バスの旅でお世話になっている方ととことん向き合ってみてはいかがだろうか。その際にはバスガイドを付けることをお忘れなく!

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