ひとつのバス事業者を掘り下げて紹介する、バスマガジンの名物コーナー。今回は2020年に遡って、1月発売号で掲載した、名鉄バス編を振り返って紹介する。
名鉄バスの運行形態の中で、貸切バス事業は別会社の名鉄観光バスが中心に営業しているため、名鉄バスでは送迎輸送などの受注を行っている。
よって今回は高速車と送迎車をメインに紹介。画像ギャラリーでは、ブルーリボンやエアロスターのトップドア車が送迎運用の最前線で活躍している様子も見どころだ。
(記事の内容は、2020年1月現在のものです)
構成・執筆・写真/加藤佳一(B.J.エディターズ)
※2020年1月発売「バスマガジンVol.99」より
【画像ギャラリー】名鉄バスの所有するバスを詳しく見る! バス会社潜入レポート 名鉄バス編【高速車・貸切車】
■所有車両のカラーリングと車内
■一般路線バス(ワンステップ)
●三菱ふそう LKG-MP35FM
■1115/一宮200か151/一宮営業所/一般路線
大型路線車では2010年までワンステップバスも並行増備。1115は最後の1台で、名鉄バスでは1型式1台のみの希少車となった。大型車は前面窓下に座席定員を表記。アルファベットは十位(A=1、B=2、C=3)を示すため、「C8」は38席となる。
ワンステップバスには両側に2人掛けシートを配置した座席定員38人のワンロマ仕様が見られる。
■とよたおいでんバス
●トヨタ ZBC-MUM1NAE
■7902/豊田230あ2019/豊田営業所/一般路線
2019年に新製された量産モデルのトヨタ製の燃料電池バス。トヨタ自動車から1台の貸与を受け、豊田営業所で「とよたおいでんバス」に使用されている。
なお、同営業所にはもう1台、先行市販モデルの燃料電池バス7901も在籍。こちらは東京都交通局で活躍していたものを貸与された形で、同じく「とよたおいでんバス」に運用されている。
■高速バス(近距離)
●三菱ふそう 2TG-MS06GP
■5903/名古屋200か4156/津島営業所/高速
近距離高速バスの車両は2017年まで、長距離高速バスと同じカラーリングで新製されていたが、2018年から貸切バスのデザインに変更された。
5901~5903は正席53+補助席12=65人乗り。座席背もたれの薄型化とリクライニングの廃止、車体各部の軽量化により、初めて13列配置を実現したもの。津島営業所で長島温泉線に使用されている
■貸切バス
●三菱ふそう 2TG-MS06GP
■3912/名古屋200か4159/津島営業所/貸切
貸切バスには1991年、赤いラインがウェイブを描く現行デザインを採用。三菱エアロエースは2017~2019年式が2台ずつ活躍している。いずれもAMT仕様の本型式で、2019式はフロントグリルが変更された最新モデル。
なお、貸切バス事業は名鉄観光バスを中心に営業しているため、名鉄バスのエアロエースは60人乗りの汎用タイプである