いすゞ自動車は中型観光バス「ガーラミオ」を改良し、全国で発売した。今回の改良は先に発表された日野メルファと名称は異なる部分もあるがほぼ同等の内容だ。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
先進安全装置の拡充
今回の改良では、衝突被害軽減ブレーキ(AEBS:Advanced Emergency Braking System)やドライバー異常時対応システム(EDSS:Emergency Driving Stop System)をはじめとする各種先進安全装備の大幅な拡充により、ドライバーの安全運転をサポートし事故抑制に貢献する。
また、オートライトとオートハイビームを標準装備し、夕暮れ時や夜間走行時の視認性が向上する。
歩行者検知機能付衝突被害軽減ブレーキシステム(衝突被害軽減/衝突回避支援)は、ミリ波レーダーに加え、カメラによる形状認識で歩行者と自転車を検知する。低速で走行する先行車や歩行者に対して衝突のおそれが高まると、警告ブザーとディスプレイ表示でドライバーによるフットブレーキ操作を促す。
その後、さらに危険な状況に進行した場合は警報に加えブレーキが作動し、衝突回避をサポートする。衝突が避けられない場合は、ブレーキを作動させ衝突速度を低減し、被害の軽減を支援する内容だ。
乗用車では多く装備されているのでご存じの通り、周囲の明るさに応じてヘッドランプ等を自動的に点灯・消灯するのがオートライト機能。それに加え、夜間走行中に対向車や先行車がない場合は、ハイビームへ自動的に切り替えを行うオートハイビーム機能を搭載し、夕暮れ時や夜間走行時の視認性向上を図る。
中型観光バス「ガーラミオ」の型式は2DG-RR2AJDJ、東京地区での希望小売価格は、「M-I」グレード18,507,500円から「M-III」グレード23,287,000円(いずれも税込み)で、同社では年間150台の販売を目標としている。