地震により障害が発生している東京都交通局の日暮里・舎人ライナーは都営バスによる代替輸送が実施されている。既存の並行路線である「里48」系統を増発して対応しているので、同線沿線にお出かけの際には里48系統の駅最寄り停留所が利用できる。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】日暮里・舎人ライナーの代替輸送には都営バスだけではなくはとバスも出動
日暮里・舎人ライナーの現状
東京都交通局による事故報による概要は次の通り。
発生日時は2021年10月7日(木)22時41分頃で、発生場所は舎人公園駅から舎人駅間。
状況は22時41分頃発生の地震の影響により、日暮里駅発・見沼代親水公園駅行きの先頭車両から3両が脱輪し、影響により乗客3名が負傷し、うち2名が救急搬送。被害の状況については点検の結果、車両及び走行に必要な地上設備の損傷を確認した。
今後の対応としては、国土交通省の専門調査員による現場の確認・検証、脱輪車両の収容、地上設備の損傷状況等点検・補修、復旧に数日を要するので代替輸送を確保する。
現在は振替輸送としてバス40台程度を確保し、都営バス(里48系統)を増便中だ。民間バスの活用により各駅で代替輸送バスを運行中で、その他JR線、東京メトロ線などで振り替え輸送を実施中。
復旧に向けた取り組みとしてクレーン車による脱輪車両の収容に向けた作業と合わせて、地上設備の損傷状況等点検作業を実施中。今後の見通しとしては、車両の収容やその後の地上設備の補修等に時間を要することから、10月9日 (土曜日)は引き続き全線で運行を見合わせる。運転再開時期については、判明次第公表するとのこと。
代替輸送機関としての里48系統
代替輸送機関として都営バス里48系統を増発し、日暮里駅と見沼代親水公園駅との間で各駅最寄りのバス停留所を利用可能だ。日暮里駅発、見沼代親水公園駅発ともに日暮里・舎人ライナーのダイヤによる始発時刻から終車時刻まで概ね10分ごとに里48系統を運行する。
この代替輸送は日暮里・舎人ライナー運行再開後に終了する予定だが、復旧の見込みが立っていないことからしばらくは続きそうだ。