旅行とは言わなくても移動するだけでも気になってしまうコロナ事情だが、現状では感染しないように対策するのと、法律上の努力義務だがワクチン接種くらいしか防御手段がない。
ワクチン接種が済んでいても無症状で感染しているかもしれないので自分自身が感染していないことを確認するしかない。そんなPCR検査を無料で実施しているスポットを都営バスで巡ってみた。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】意外にも都営バスの停留所が最も近い場合もある東京都の無料モニタリング検査会場
PCR検査は3種類に大別される
毎日発表される感染者数だが、そんなに多くの検査をどこでやっているのだろうかと不思議に思われたことはないだろうか。検査には大きく分けて3種類あり、これらのうち保健所に報告される実数が感染者数ということになろう。
現に症状があり保健所や医師が必要と認めた時に行う「行政検査」は、法律に基づいて行なわれるので無料だが、感染している可能性が高く一刻を争う。
次に自治体や国が独自に行っている検査でモニタリング検査とも呼ばれる。目的や対象者はさまざまで、たとえば内閣府が行っている航空機搭乗者に対する無料検査は、感染拡大地域の空港からの搭乗客を検査して予兆や動向をつかむ目的で実施されている。
当然だが該当する航空便の予約が必要で、もし陽性判定を受ければ航空会社にも通知されるので搭乗できない。
また東京都が行っている無料のモニタリング検査は無症状の道行く人に対して行い、感染拡大の予兆や早期探知を行うことを目的としていて東京都民でなくても構わない。
よって継続して実施されているが、場所や日時等は人流が変わると意味がないので非公開になっている。今回はこの東京都の無料検査を受検してきた。
最後の検査種類は自費検査で、これは検査機関によりかなりの幅があるので注意したいところだ。検査結果の判定が「医療機関」や「提携医療機関をもつ検査機関」により確定診断されたものでない限り、あくまでもその結果は可能性に過ぎない。
よって「医療機関」または「提携医療機関をもつ検査機関」で自費検査するのが望ましいとのことだ。