最近の高速バスにはACコンセントやUSBが設置されているシートもある。社内での移動中に助かる設備なのだが、目的地に到着後にスマホやタブレット、ノートPCなど多くのガジェットが満充電になっている必要がある人も多いだろう。
そこで今回はクラウドファンディングでの購入になるが、かなりカッコイイかつ実用性もあるモバイルバッテリーを取り上げてみたい。高速バス移動での電源確保の救世主になるのだろうか。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】スケルトンボディーのモバイルバッテリーをバスのUSBで充電しながらパススルー給電せよ!(12枚)画像ギャラリーバッテリーが25600mAhの高スペック
モバイルバッテリー「STORM 2」は鑫三海(株)が「makuake」のプラットフォームを介してクラファンで販売する。サイズは151mm・59mm・45mmで質量は590グラムとずっしり重い。現在の二次電池の容量は質量に比例するので、大容量にするのであればこれは仕方がない。
自動車のバッテリーが大容量だが重いのと同じ理屈だ。肝心の容量は25600mAhで、3200mAhのサムスン製バッテリー8本を直並列で接続している。要するに本品のほとんどはバッテリーで占められているということだ。
入出力ポートは汎用のDCが1系統(入出力兼用)、TYPE-Cが2系統(うち1系統が入出力兼用)、USB-A出力が1系統の計4ポートを搭載する。
USB系統はもちろんQCやPD等の急速充電規格に対応しているほか、汎用DCポートは1ボルト単位で3.3V-25.2Vまで電圧を可変でき、3アンペアまで流せるので、はんだごてクラスの電力需要にも対応する。
汎用DCポートとTyep-C1ポートは排他利用であるほかは同時利用に制限はなく、そればかりか本機を充電しながら給電を行えるパススルーにも対応しているので、1系統しかないバスのUSBポートから本機を充電しながら同時に最大3デバイスに給電することができるので、ハブ的な使用も可能だ。
やはり見た目は大事よね~!!
そして本体の外観が何よりもカッコイイ。スケルトンボディーで基盤やバッテリーが丸見えだ。そしてなぜかバッテリーなのにLCDディスプレイが付いているのが男心をくすぐられる。このLCDは何となく付けたような代物ではなく、1.14インチのIPS方式TFTディスプレイなのでどこからでも見やすい。
このディスプレイにはボタンによるモードの切り替えでさまざまな情報が表示できる。電流計や電圧計、電力量系としてはもちろんのこと、バッテリー温度や基盤温度、各バッテリーセルごとの電圧、接続中のポートの表示等々だ。
これらは汎用DCの電圧可変設定以外は、極端な話をすると特になくても構わない不要な表示だ。しかしありとあらゆる情報を表示することにより、わかる人には安心感や分析ができ、分からない方にもイルミネーションとして鑑賞して何ら問題はない。