西日本鉄道(西鉄)では、トヨタファイナンシャルサービスが提供する「my route」にて、デジタルフリー乗車券「北九州 1-DAYパス」を期間限定で発売する。「北九州 1-DAYパス」は、北九州都市圏西鉄バス一日フリーデジタル乗車券と北九州市の施設入館クーポンをセットした企画乗車券だ。内容を見ていこう。
文・写真:古川智規(バスマガジン編集部)
■包括連携協定の一環
北九州市と西鉄は、2022年5月16日に包括連携協定を締結し、公共交通に関する連携をはじめ観光振興や脱炭素に関する事項や、こどもの健全育成に関することなど、さまざまな分野での連携を進めている。
今回の「北九州 1-DAYパス」はこの一環で2023年3月17日から6月30日までの3か月間だけ期間限定で発売される。
今回の企画乗車券発売により、北九州市を訪れる観光客の利便性・回遊性向上を図るとともに、市民や近隣の居住者も利用でき、市内観光地等の魅力を再発見・再認識してもらいたい考え。
北九州市では次期観光振興プランにおいても、観光分野での公共交通の利用促進施策や、デジタルチケット等の導入促進施策を盛り込む方向で検討が進められており、今回の取組はその先行事例とる。
本乗車券の発売期間は2023.3.17(金)~2023.6.30(金)まで。施設入館クーポン対象施設と期間は使用できる施設と期間が定められている。発売額は大人800円・小児400円。購入場所はマルチモーダルモビリティサービス「my route」アプリのみで、紙券の発売はしない。
■既存券との違いは?
西鉄バス北九州ではすでに「北九州都市圏1日フリー乗車券」と、そのデジタル版である「北九州エリアフリー乗車券」を通年発売している。
紙券の1日券が1000円、デジタルの24時間券は800円、同48時間券は1500円だ。本券はデジタル版だが1日乗車券になっており、暦歴で利用開始当日の26時(翌日午前2時)までが有効期間となる。
デジタル版の24時間券と同額で施設利用クーポンが付いてくるのは確かにお得だ。しかし利用できる施設はいていされた期間内では2つしかなく、そこに行く目的以外ではデジタル版24時間券の方が有効期間の使い勝手としてはよさそうだ。
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