地元では超有名でガイドブックにも載るような、地域で知っている人は1時間以上かけても食べにくる、そんな福岡県は筑豊地方のソウルフード店を紹介する。鉄道だけでは行きにくいので、もちろんバスを使う。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧ください)
■最寄り駅は筑豊本線だが……
お目当てのお店は筑豊本線の桂川駅が最寄りだ。博多からであれば篠栗線まわりの電車が比較的多くあるが駅から歩くとなると少々ある。
駅からの路線バスは西鉄バス筑豊が便利だが1日10本もないので、ダイヤは要確認。桂川駅から1停留所で最寄りバス停なのだが停留所間が長いのでやはりバスが便利だ。
路線バスは隣の天道駅も通るので、鉄道利用であればダイヤに合わせて接続の良い方で選んでもよい。
■王道なのは筑豊特急の利用だ
福岡の中心地である天神からであれば、西鉄天神高速バスターミナルから筑豊特急に乗車して、飯塚バスターミナルで同路線バスに乗り換え可能なので、こちらのほうが便利かもしれない。
最近は純正ボデーのハイデッカーが多いが、マニア向けには西工のB高が来ることがもあるので運次第。
■バス停からは近いが地図アプリ必須
飯塚バスターミナルや桂川駅、または天道駅から乗車して桂川町の新茶屋バス停で下車する。目的のお店までは徒歩数分だが住宅街の中で入り組んでいるので初めての場合は地図アプリでのナビゲート必須か。
ようやくたどり着いたのが焼肉・ホルモンのお店「ながはた」だ。パッと見は飲食店には見えないが駐車場や看板はある。店内は昭和そのものの雰囲気で、テーブル席と座敷席がある。あらかじめ電話で予約しておくと空席があれば座敷にセッティングしておいてくれるようだ。
■基本はホルモンで!!
筑豊地方のホルモンは炭鉱時代からのソウルフードで、鍋にした「とんちゃん」と呼ばれる料理も筑豊では有名。同店は焼き肉店なので、ホルモン焼きとなるが、新鮮でさっぱりしている。
表通りからは見えず通りすがりで入れる場所ではないので、常連客や口コミでわざわざ遠くから食べに来る人が多い。
人気の一つはタレなのだが、記者のオススメは新鮮な肉なので塩コショウだけで食べる方法だ。肉本来の旨味が出てきて実に美味しい。
■気に入ったりお土産にもできる!
同店では小売もしているので持ち帰って家庭でホルモンを焼いて食べることも可能だ。生肉を小売りするということは、それだけ美味しさに自信ありとみて間違いないだろう。
地元でもおじいちゃんやおばあちゃんからの推薦で常連になるケースも多いようで、世代を超えて愛されるホルモンのお店だ。筑豊特急と路線バスを乗り継いでも行く価値はあるので、福岡に行く機会があればバス旅の立ち寄り無ポイントにいかがだろうか。
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