大きなイベントの開催となると多くの観客が移動するため交通手段の確保が必須である。都内の場合なら最寄り駅から徒歩という場合がほとんどだと思うが、地方だとそういうわけにはいかない。今回はそんな中サッカーの試合に出かけてみたのでその様子をお届けする。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■マイクロバスですか!
着いたのは三重県鈴鹿市にある近鉄白子駅である。鈴鹿市といえばモータースポーツの聖地である鈴鹿サーキットがあり、春には4輪レースの最高峰であるF1世界選手権が、夏には2輪耐久レースの鈴鹿8時間耐久ロードレースや鈴鹿1000km耐久レースという国際レースも開催されている。バスマガジンでもF1期間中のシャトルバス輸送については“三重交通の本気”記事としてお届けしている。
今回はその白子駅東口にやってきた。少し歩けば伊勢湾という海が近いところになるがやってくると2台のマイクロバスが待機していた。案内する係員に従ってバスに乗車した。車内は補助席ありのレイアウトで扉前には冷蔵庫も設置されているタイプだ。昼間ということもあり暑い日であったが冷房がよく効いていて気持ちよく乗車できた。筆者は数人の乗客とともに会場へと向かった。
■鈴鹿でもサーキットではない!
バスで白子駅東口を出て20分ほど、大きなサッカー場が見えてきた。ここが今回の会場である三重交通Gスポーツの杜 鈴鹿である。鈴鹿市にある複合スポーツ施設でこのサッカー・ラグビー場のほか水泳プールやテニスコート等を備える。
元々は三重県営スポーツガーデンという名称だったが2014年10月よりネーミングライツを導入し、「三重交通G(グループ)スポーツの杜 鈴鹿」となった。そして今回開催されるのは第27回JFL第15節 アトレチコ鈴鹿対ヴィアティン三重の試合である。JFLは日本フットボールリーグのことで、スポーツニュース等で聞いたことがあると思うJリーグと同じサッカーリーグである。
ただカテゴリーとしてはJリーグがJ1からJ3まである組織の下になるカテゴリーで大きな違いとしてはJリーグがプロであるのに対してJFLはアマチュアであり、そのアマチュアでは最高峰の全国リーグである。三重県にはJFLのチームが2つあり、今回対戦するアトレチコ鈴鹿とヴィアティン三重がそうである。
よって今回は同県同士の三重ダービーであった。さらに今回は『三浦知良選手 プロ40周年特別記念試合 presented by コスモヘルス』というタイトルが付いた試合で記念ユニフォームのプレゼントやトークショーが行われ、会場は多くの観戦客が詰め掛けた。
■駐車場からは三重交通ほかが輸送した?
開場時間になると座席の確保に多くの人が行列を作った。エリアとしては決まっているものの、座席は指定ではないのでそれぞれお気に入りの場所を求めて走るというわけだ。そしてこの混雑に対応するため今日は市内各地から臨時シャトルバスが運行された。
筆者が乗車したのは近鉄白子駅からのシャトルバスだったがここからは6台体制で、また3ヶ所の臨時駐車場から合計7台のシャトルバスが運行された。臨時駐車場からは三重交通、神勢観光の観光バスが観戦客を運んだ。この数からも今回の試合を見に来た人の多さが分かるだろう。
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