秋になり全国的に紅葉が見頃となったが一気に冬になってしまった。紅葉シーズンは全国各所でイベントや祭りが行われた。ここ数年の傾向としては安く、近場で、日程は短めという「安近短」が好まれているようだ。三重県亀山市で行われたイベントについてレポートする。
文/写真:東出真
編集:古川智規(バスマガジン編集部)
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■亀山駅
今回訪れたのは三重県亀山市である。市内の亀山公園で「亀山市勤労者ファミリーフェスタ」というイベントが行われるということで訪れた。JR亀山駅には久しぶりに来たのだが、駅前の再開発が進み周辺の景色は別の駅に来たのかと思うように変貌していた。
ここから亀山公園までは徒歩で25分程度なので、ウォーキングがてら散策してもよかったのだが、今回はバスを利用して向かうことにした。
■さわやか号
JR亀山駅からは三重交通バス、そして亀山市のコミュニティバスが発着している。バス停の時刻表を見ると、隣の鈴鹿市への路線がいくつかあるようだ。本数は1~2時間に1本という感じで、時間帯によっては乗り遅れるとかなりの時間を待つこともあるようだ。
コミュニティバスの路線は多くあるように見えるが、本数は少ないので利用するにはしっかりと時刻を調べてからの方がよさそうだ。ロータリーを眺めてみても鈴鹿市に向かうバスは中型だったが、コミュニティバスは小型のバスが多いようでそこは利用者数によるものか、路線の形状によるものだろうか。
ただそれでも空気を運んでいるわけではないようで、出発時間にはバス停に乗客が集まってきてはバスに乗る姿を見ることができた。しばらく待っているとオリジナルのカラーのバスがやってきた。これが今回乗車するコミュニティバス「さわやか号」である。
■コミュニティバスとして機能している「さわやか号」
コミュニティバス「さわやか号」は亀山市の中心部を環状運転するバスで反時計回りの「Aライン」と、時計回りの「Bライン」がある。年始の1月1日~3日は運休するが、その他は休日も運行される。それぞれ1日6便というダイヤで毎時というわけではないので、乗車するには注意が必要のようだ。
車両は日野ポンチョが使用され、分かりやすいように前面には「さわやか号」の文字があるなど専用車として運用されているようだ。運賃は15歳以上が1乗車200円、小中学生と65歳以上は100円、小学生未満は無料となっている。また交通系ICカードの決済にも対応している。
亀山駅前からは筆者を含めて2名の乗車であった。実情を考えればこの程度かと思ったが、亀山駅前を定刻に出発して県道へ出るとすぐ「亀山エコータウン」というショッピングセンターへと入っていった。この敷地にバス停があるようだが、そこには乗車できるのだろうかという多くの人が待っていた。
それまでのんびりとした車内が一気に賑やかになり、バスは住宅街へと進んでいく。この駅近くの辺りは起伏に富んでいてアップダウンが激しい。亀山駅の南を流れる鈴鹿川とその支流が造った河岸段丘のため、このような地形となっている。よって平面の地図で見るよりも実際に歩いてみるとなかなか大変な思いをすることになる。
ここにできた集落ということでポンチョでも行き違いの難しい道路を縫うように走行していく。この間にも買い物を済ませた乗客が少しずつ降車していき、車内も少し落ち着いてきただろうか。
そうしているうちに亀山駅前を出て約20分、目的地の「歴史博物館前」バス停に到着した。運賃を支払いバスを降りると公園の駐車場を1周して再び公園の外へとバスは走り去っていった。









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