新宿から特急列車に乗り1時間30分くらいで行ける山梨県の甲府。JR甲府駅の向かいにはバスターミナルがあり、2025年秋〜冬現在、どういった車種が同地を走っていて、何か特徴が見られるのか、現地でちょっとバスウォッチしてみた。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWebギャラリー内に、甲府駅前バスウォッチの写真があります)
■甲府駅前バスウォッチ2025
甲府駅前のバスターミナルは中央にバス車両の待機スペースがあるロータリー型になっていて、1〜6番までの乗り場に分かれている。
中・長距離高速バスや空港連絡バスも出入りする、駅前のバスの拠点的な存在感を放つ中、一般路線バスの発着動向を見ると、地元の老舗バス会社である山梨交通による路線系統が殆どを占めているのに気づく。
今回は2025年11月、バス乗り換えの合間に作れた30分ほどを使って、一般路線バス≒山梨交通のバスに注目。車種的にはどんなタイプがやってくるのかをバスウォッチしてみることにした。
■大型路線車+「エルガ顔」
全体的な様子をうかがうと、一般路線バスでは長さ9mクラスの中型路線車と、10.5mクラスの大型路線車がターミナル内に姿を見せていた。どちらかと言えば大型路線車のほうが割合が高いようだ。
少し昔の、角目2灯ライトを縦に配置した独特な顔つきが印象に残る「エルガ顔」の車が、多いというよりほぼ全て。
縦目のエルガ顔も気づけば車齢20年を超える車がいるほど……今や十分に歴史を重ねたバス車両の重鎮になりつつある。
現地で見かけたエルガ顔の路線車のメーカーと車種を後で確認したところ、大型はすべて「いすゞエルガ」で、中型のほうは「いすゞエルガミオ」。このほか中型では「日野レインボーII」も混ざって使われていた。
山梨交通は古くから、いすゞの車両に強いバス事業者と言われており、現在も依然いすゞ車が主流の情緒がほんのり伝わってくる。
■もう東京圏では見られないあの車が!
訪問時の限られた時間内では、おおむねエルガ天国の様相を見せていた甲府駅前バスターミナルであるが、6台やって来たナンバー違いのエルガのうち、4台にある特徴が見られた。
注目するのはドア側のリアタイヤの後ろ、ちょうどエンジンが収まっている場所だ。上記の4台には、その部分に大きなグリルが付いていて、そこがつい二度見したくなるコアスポットに化ける。
メーカー標準のスペックをキープしているなら、という注釈は付くものの、この大グリル付きエルガはタダのエルガにあらずと考えて大体OK。V8エンジンを搭載した初期モデル「KL-LV280」系だ。
V8エルガは2005年まで新車で購入できたようで、かつて東京圏でも広く使われていたが、20年経たないうちに車両を引退させるのが主流の東京圏では、もう絶滅したのではないかと思われる。
そういった現状もあって同じエルガの中でもV8車は、心揺さぶる迫力のスペックと年々上がり続ける希少性を秘めた、華やかなオーラを放つ逸材だったりする。2025年11月現在、甲府に行けばV8エルガにまだ全然出会えるとは痛快の至りだ。
■甲府駅で出会った中型/大型路線車の簡易プロファイル
短い時間であったが、甲府駅前では全部で9台のナンバー違いの中・大型路線車が観察できた。簡単なプロファイルを記すと以下のようなラインナップだ。
【中型路線車】
(1)いすゞエルガミオ KK-LR233J1 2002年式 元・国際興業
(2)いすゞエルガミオ KK-LR233J1 2003年式 元・千葉中央バス
(3)日野レインボーII PDG-KR234J2 2010年式 元・箱根登山バス
【大型路線車】
(4)いすゞエルガ KL-LV280L1 2002年式 元・国際興業
(5)いすゞエルガ KL-LV280L1 2003年式 元・国際興業
(6)いすゞエルガ KL-LV280L1 2003年式 元・国際興業
(7)いすゞエルガ KL-LV280L1 2005年式 元・国際興業
(8)いすゞエルガ PJ-LV234 2005年式 元・国際興業
(9)いすゞエルガ PJ-LV234L1 2006年式 元・国際興業
やはり大型路線車のV8率高めであるのが何といっても最高の眼福。2000年代前半に製造された車両が中心だったようで、こうして西暦表示で並べてみると、車齢20年を超える車がこれだけ揃っているのもユニークに思えてくる。
【画像ギャラリー】V8の熱量大!? 甲府駅前バスウォッチ2025(6枚)画像ギャラリー












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