旅先で訪れた街の路線バスが集まる場所に、ちょいと立ち止まってバスウォッチ。最近はどんな種類の車がやってくるのか……2026年1月の鹿児島市内はこんな様子だった。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWeb内の本文上とギャラリーに、鹿児島市内バスウォッチ2026の写真があります)
■鹿児島市内バスウォッチ2026
今回は2026年1月に鹿児島を訪問。鹿児島中央駅前のバスターミナルと天文館の近く、路面電車観察にもピッタリな好スポット・いづろ交差点で路線車のバスウォッチをすることにした。
鹿児島市内には数多くの路線バスがひっきりなしに行き来していて、主なバス事業者は鹿児島交通、南国交通、鹿児島市営バス、JR九州バスの4者になる。
ここではバスウォッチ中に現れた各社の16台をピックアップ、簡単にプロファイルを確認して車両ラインナップを振り返ってみよう。
■2026年1月の鹿児島市内のバスの顔ぶれ
抽出した16台のうち、車種を大別したところ以下のようにまとまった。
【1】いすゞキュービック 2台★
【2】三菱ふそうエアロスター系 3台
【3】日野ブルーリボン系 3台
【4】いすゞエルガ系 4台
【5】日産ディーゼル+西工車体系 3台★
【6】日産ディーゼル+富士重工車体 1台★
★が付いているものは、製造が終了して系譜の途絶えた「今あるだけ」の車種にあたる。この性質を持った車は今のところ、首都圏にも最後のグループが活躍しているが、事実上【5】に相当する1車種のみと言える。
これに対して鹿児島の場合、今あるだけの車が少なくとも3車種+は現存しているということになり、この土地ならではの特徴に思えてくる。
また、1980〜90年代にかけて一世を風靡した名車「いすゞキュービック」がまだ普通に複数台使われている点は見逃せない。
バスの形態では、2台来た幅2.3mクラスの中型路線車に、長さが10.5mある通称中型ロング車が1台含まれていたのもポイント高め。
他は幅2.5m・長さ10.5mクラスの大型路線車相当であるが、ドアをフロントタイヤの前とリアタイヤの後ろにセットした「前後扉車」と呼ばれるタイプが1台現れた。今やこちらもなかなかレアキャラ寄りだ。
■幅広い年代をキープ
各車両の製造年(年式)に注目すると、最も古い車が1996年式の「いすゞキュービック(鹿児島交通)」、新しいものは2022年式の「いすゞエルガ(JR九州バス)」であった。
16台すべてが3ケタナンバー(鹿児島200もしくは230)付きで、ナンバー的に旧車系はいないように見えるが、元々別のバス会社で使われていた旧めの車が後になって転職してきたケースが考えられる。この場合ほぼ3ケタナンバー化するため、1990年代のバス車両が混じっていることも有り得るわけだ。
1990、2000、2010、2020年代それぞれの年式の車がまんべんなく揃っており、4つの年代に渡る顔ぶれというのも首都圏では殆ど見られない光景で、なんとも刺激的。
そのため「日野ブルーリボン」や「三菱ふそうエアロスター」等、同じ車種でも年代年式によって姿形が異なり、非常に具沢山でメリハリの効いたバスシーンが楽しめる。
ちなみに16台のうち9台が元々別のところで働いていた車両に該当。果たしてどこから来たのか遡ってみると、国際興業、西武、都営、京王、東急、神奈中、神戸市営といった錚々たる出身地が出てきた。元・関東勢が多いらしい。










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