はとバスとJAL Agriportがコラボ企画「JALグループ&はとバスコラボ企画 成田空港周辺で学ぶサステナブルツアー(JAL 運航乗務員による『航空機のエコ教室』)」を期間限定で運行開始した。その初便に乗車したのでツアーの内容をレポートする
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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■ツアー設定の主な狙い
昨年よりJALグループとのコラボレーションによるバスツアーを運行しているはとバスだが、今回のコラボ相手であるJAL Agriportは、持続可能でよりよい世界を目指して、千葉県下の各地域と連携し、農業をとおして地域や人とのつながりを深める取組みを進めている。
はとバスではSDGsの取組みの一つである「サステナブルツアー」として、コラボレーションによるバスツアーを企画した。はとバスに乗って東京を離れ、千葉県の成田空港周辺での特別な体験ができるバスツアーだ。
ツアーの概要を見た際には、これまでの航空マニア路線から観光路線に振ったと考えていたが、実際には航空マニアも参加すべき特別な体験があったので、観光・マニア両方とも満足できるツアーだ。
■東京を離れる!
東京駅丸の内南口にあるはとバス乗り場に集合した乗客は、案内放送に従い改札を受けて乗車していく。いつもの光景だ。ハイデッカーやダブルデッカーが居並ぶ光景はいつ見ても圧巻だ。
ツアーの車両はなんだろな?などと思って近づいてみると、日野セレガハイブリッドだった。なるほどよく考えたものだ。SDGs(持続可能な開発目標)やサステナブル(持続可能な)ツアーということであれば、ハイブリッド車は現在同社が保有する貸切車では最適な選択だろう。
定刻の1030に東京駅を出発して汐留ランプから首都高速に入り、レインボーブリッジを経由して湾岸線から千葉県に向けて走る。はとバスというと東京都中心部の観光ツアーというイメージがあるが、膨大な定期観光バスコースには東京を離れる中・長距離定観も多くある。
■成田市さくらの山
東関東道から成田方向に向かい走り、最初の降車観光地である「成田市さくらの山」に到着した。以前はマニアにしか知られていないだだっ広い公園だったが、今では一般駐車場はもちろんバス専用駐車区画が設置され、ツーリングの目的地にも利用が多いことから二輪車専用の駐輪区画まで整備された立派な公園になった。
同地では約1時間の自由時間が設定され、成田空港の滑走路が眼前に広がる公園で着陸する、または離陸する航空機を眺めたり撮影したりとそれぞれで楽しんだ。訪問時間の風向きによるので運次第だが、当日は着陸機が目前を通る運用だった。逆向きの場合は離陸機がほぼ真上を通過する迫力ある姿を見ることができる。
また併設の「空の駅 さくら館」では航空関連グッズを販売しており、なかなかマニアックな商品が並んでいた。同地には成田市のコミュニティバスやJRバス関東の路線バスも通るが便数が少なく、足がないと行きにくい場所だ。その点において貸切バスで行けるのは時間は限られるものの足がない人にとっては貴重な経験だ。
■DINING PORT 御料鶴
続きて向かったのは「DINING PORT 御料鶴」である。ここはJAL Agriport運営する古民家風レストランで、昼食として成田市に隣接する市町の新鮮な食材や伝統料理を中心に仕立てた御料鶴小鉢膳を食べた。店内の随所にJALっぽさが出ていて食事は美味しく、また楽しかった。
食後にはJALのオリジナルドリンクであるスカイタイムを飲みながら、JALの現役運航乗務員(パイロット)が登壇し、同グループが取り組む環境活動の紹介や、飛行機を通じて環境問題を考えるプログラム「航空機のエコ教室」が開催された。総飛行時間850時間の副操縦士である東野(とうの)操縦士が解説してくれた。
しかし本編よりも質疑応答の方が盛り上がった。マニアな質問や飛行機に乗っていて不思議に感じたこと等の楽しい質問コーナーなーだった。もっとも関心を引いたのは「UFOは見たことあるのか?」という質問で、回答は「言ってはいけないことになっている」だった。
さらに「それはどこかから禁止されているということですか?」と食い下がると「それも言ってはならないことになっています」だった。すべての質問にわかりやすく丁寧に解説してくれたのに、ここだけはなかなか口を割らない堅さだった。これがむしろ参加者の関心を引いたようだ。東野操縦士は全員が見えなくなるまで手を振って送ってくれたのが印象的だった。









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