はとバスのエアロキングで羽田空港内を走行する「羽田空港ベストビュードライブ」コースがリニューアルし、新たに「制限区域内でバスから降りる時間」を組み入れ、航空機の迫力をより間近で体感できる内容で運行を開始した。初日に乗車したので一部始終をと言いたいが、撮影制限のない範囲内でツアーをレポートする。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
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■制限区域内に入るツアーはほかにもあるが……
本コースでは、許可された車両のみが走行できる空港制限区域内を約70分間走行する。途中の制限区域内で降車時間を約10分間、および滑走路付近での停車(エアロキングで運行の場合は停車中のみ幌を開放)を約10分間行う。
一般には立ち入ることができない制限区域内に降り立つことは「希少体験」であり、日本そして世界の玄関口である羽田空港を新たな角度からダイナミックに体感できる。
国内で制限区域内に立ち入る空港ツアーはあるにはある。しかし、空港の規模が違いすぎるので羽田空港のそれはどれもが圧巻だ。滑走路のそばで降車ができ、航空機の撮影し放題という内容はマニアでなくても驚きの連続だ。
本ツアーはその性質上、制限事項が多く手放しで楽しめるわけではない。保安上の理由で法律と空港規則に縛られたツアーだ。実際にはその制限を差し引いても参加すべき価値があるので、制限事項も含めてレポートする。
■出発地は東京駅丸の内口のりばではなく京橋?
はとバスといえばおなじみの東京駅丸の内口のりば、ではなく本ツアーの出発地は京橋エドグランのはとバスのりばだ。銀座線京橋駅直結なので駅から地上に上がればよい。係員が待機しているので受付を済ませる。
基本的に余計なものは持って行かないほうが良い。どうせ持って行っても食べ物はおろかペットボトルでさえも制限区域内には持ち込めないからだ。ただし羽田空港までの道中は通常の貸切バスの扱いなので構わない。
ツアー最大の特徴はエアロキングのオープントップバスなのだが、そんなバスはどこにも見えない。停車しているのは、はとバスのいすゞガーラだ。違うのはナンバープレートの横に空港内走行用のライセンスプレートが付けられていることくらいか。
さてはエアロキングの代走か?と思ったがそうではない。まずはガーラで空港まで行き、エアロキングに乗り換えるのである。エアコンが効いた涼しい環境は羽田空港までなので、車内で存分に涼んでおこう。
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