乗って楽しいバスの思い出・・・あなたは出羽三山に挑んだボルボを知っているか?【高速バスアーカイブ 第6弾】

サロンでは初対面でもすぐに楽しいトークが始まる

 さてバスは山形県を貫く形で進み、宮城県に入る。1階に用意されたサロンでは移り行く景色を眺める傍ら、乗り合わせた乗客同士が楽しい会話に花が咲かせる。“このバスは外車、スウェーデン製の車両ボルボ製だよ”なんて説明をすると驚きの顔を見せてくれる。ちょっとしたご縁で乗り合わせた人々との会話も弾んだ楽しい車内だった。

 そして現在はこ庄内地方からはるか遠くへ行く東京便よりも、また県庁所在地の山形便よりも、この仙台便はドル箱路線となった。より多くの乗客に愛される路線になったが、運行開始から10年過ぎれば次なる車両へ代替え。残念なことに全国どこでも見られるような車両のラインナップとなってしまった。

 3社ともスーパーでないハイデッカーという、画一的な車両構成で、ほぼ全線高速道を走行することになり、より早く快適にはなったが車窓も変化してきた。実用性のある形となり、効率性も大きく向上したが、乗って楽しい長距離バス、というのはもはや思い出になってしまった。

【画像ギャラリー】庄内交通アステローペと相手のバス

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バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。