『空港バスって高い』って感じませんか? 空港便のバスが持つ運賃のジレンマを斬る その1

地方でも空港バス運賃が安くなった例もあるにはあるが……

 地方空港ではどうだろうか。長崎空港では古くは空港バスを長崎県営バスが独占的に運行し、長崎市中心街~長崎空港間は1200円だったが、2002年に長崎自動車が参入、800円と安くなり、2枚の回数券は1200円となり、実質的には片道600円、それまでの半額になった。

 ここまで下がると「それまでの1200円は何だったの?」と思ってしまう。しかし、この状況は長続きせず、けっきょく長崎県営バスと長崎自動車は、対抗しても限られた客の奪い合いになると判断したのか、それまでの対抗相手から協力体制にと姿を変え、現在は共同運行となり、2015年から片道900円、2枚の回数券1600円となった。それでも以前の片道1200円よりは下がっているが。

LCC需要も安定し、成田空港第3ターミナルの駐車場には多くのバスが待機するようになった(写真:編集部)

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