3年だけの超マボロシ!! 九州-四国を結んだ「はりまや号」を知っている?

好調な乗車率の中2017年に運行とりやめになった……

車内設備をモニター画面で案内
車内設備をモニター画面で案内

 消灯となり、本州西の先端から瀬戸内海沿いに東へと進み、しばらくして向きを南へ変え、今度は瀬戸内海を渡り四国へ進入する。早朝の豊浜サービスエリアで早朝の休憩を取る。ここでは新宿発のブルーメッツ号と顔を合わせる。

 高速を降りれば一宮バスターミナルで高知市内最初の降車となる。市内の住宅地とあって、お迎えのマイカーも目立つ。一方では久々に実家の戻ったのか、女子大生と母親の抱き合う姿もみられた。そして市内中心部へと進み、はりまや橋で降車客を降ろした後、南下して終点の桟橋車庫へと到着する。

相手会社、西日本鉄道の車両
相手会社、西日本鉄道の車両

 日本海の西の果てである福岡県から瀬戸内海沿いに東へ、そして雄大なホエールウォッチングを楽しめる太平洋側の高知県へ至るという、なかなか豪快な長距離路線だった。発着地はともに県庁所在地で乗車日も満席だった。にもかかわらず2017年に運行がとりやめとなったのは残念でならない。

 九州と四国は鉄道では直通便がなく不便な上、航空便はあっても便数はとても少ない。幸いなことに乗車時に見かけた松山便、高松便も盛況の様子であった。これら2路線は今まで通り活躍を続けてほしいと切に願っている。

【画像ギャラリー】惜しまれながら引退した「はりまや号」の勇姿

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