スタートは砂津から!
前述の通り、ツアー行程でシターロが撮影できればそれでいいという感覚だったので、小倉営業所と恒見営業所を回る午前の部に参加したようだ。集合は小倉営業所で、ここでくじ引きをして最初にどちらのバスに乗るかと乗車順序を決めた。
読者は北九州市営のわりと先に乗車できる順番が当たったようで、市営バスの前方席に座ることができた。感染対策のために定員を各車両20名に制限しており、参加者合計は40名ということになる。
読者に聞いてみると、普段は撮り鉄で高速シャッターと連写性能を生かして撮りまくるが、バスの場合は方向幕を生かさないといけないとの認識はあったようだ。よってシャッタースピードをかなり落として撮影しなければならなかったのが、撮り鉄とは勝手が違うところだったそうだ。
後で撮影データを見せてもらうとシャッタースピード優先だが、ほかはほぼマニュアルでISO感度や絞り、露出補正を繰り返しながら天候に合わせて調整したようだ。機材はCanon EOS-1D X Mark II + EF 24-105mm F4L IS II USMの組み合わせだ。写真データのサイズは、web記事では仕様の都合上20分の1程度に圧縮している。
恒見にシターロがいない!
10番特快にシターロGが投入されているので、恒見営業所に行けば撮影できるだろうと期待に胸を膨らませている間、他の参加者も当然ながらバスマニアなのでそれぞれの楽しみ方をしたようだ。
写真撮影はもちろんだが、ICレコーダーを持ち込んでエンジン音を収録マニアもいて、車内での会話は基本的に控えるように注意喚起があったので、かえって都合が良かったのかもしれない。
タンデムを組んで恒見営業所に到着した西鉄車と市営車は営業所の中に停車し撮影会を行う。ところが読者が期待していたピンクのシターロGは出払っていて1台もなく、「仕方なく」58MCの撮影を行う。西鉄車は日産ディーゼル製、一方で市営車は三菱ふそう製だ。
西工の醍醐味はシャシーメーカーを選ばないこと
西日本車体工業のボディーはシャシーメーカーを選ばないのが最大の魅力で、西鉄が作った会社なので国内の全シャシーメーカーに架装が可能だった。後に日産ディーゼルの純正ボディーに指定されたので、全国的に西工といえば日産ディーゼルが有名だが西鉄では全メーカーに架装していた。
よって、相当なマニアでもない限りはこの2台のバスを見てシャシーメーカーの区別はできない。たまたま残っていた58MCが違うシャシーメーカーだっただけなのかもしれないが、これだけでもうなってしまうのが西工マニアだ。
恒見営業所を出た2台は門司営業所に向かうが、ここからは撮影のための演出もりだくさんで狂喜乱舞。しかし西日本車体工業の説明とツアー参加の背景に字数を要してしまったので続きは別稿でお伝えする。画像ギャラリーには撮り鉄目線での写真を多数掲載しているので鑑賞していただきたい。
【画像ギャラリー】撮り鉄が58MCを撮影するとこうなった!前半は15枚収録(15枚)画像ギャラリー