電動アシスト自転車で輪行撮りバスとプチ観光を楽しむ!

電動アシスト自転車で輪行撮りバスとプチ観光を楽しむ!

 乗りバスの記事はよく書くが、取材そのものに撮影が必要なので撮りバスの記事は書いたことはなかった。なかなか観光にも行けない世情だが、撮りバスのついでにプチ観光もしてしまおうということで、現実的に持ち運びができる折り畳み電動アシスト自転車をレビューしながら、鉄道輪行と観光と撮りバスをしてみた読み物記事だ。

文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)

【画像ギャラリー】電動アシスト自転車を鉄道輪行して北九州市営バスを撮りバス!(38枚)画像ギャラリー

折り畳みで実際に運んでいる人は少ないか?

 折り畳み自転車は便利だし収納に場所を取らない。持ち運びもできるということになっているが、実際に持ち運ぶとなると大変だ。

 記者が所有する電動アシスト自転車は折り畳み式だが、重量が25㎏以上あるので持ち運ぶことは不可能に近い。自宅の車庫にある車に乗せて運ぶのであれば別だが、公共交通機関で輪行となると重量がありすぎてその気が起きない。

鉄道輪行で撮りバスとプチ観光を楽しむ
鉄道輪行で撮りバスとプチ観光を楽しむ

 鑫三海(しんさんかい)がMakuakeで展開しているクラファンプロジェクトで現在進行中の「Carbon Age」は、電動アシスト車でありながら15.5㎏と軽く、輪行バッグを使えば現実的に持ち運びは可能だ。今回は「Carbon Age」のレビューを兼ねて撮りバスをした。

 今回は北九州市営バスの撮りバスと北九州市若松区のプチ観光をすることにした。バスの場合はバスに乗って停留所で下車すれば、鉄道よりも停車間隔が短いのでどこでも撮れるし、わざわざ自転車で行く必要はない。それをあえて輪行にしたのは、プチ観光もプラスしたかったからだ。

 鉄道の場合は輪行バッグに入れれば、JRをはじめ、ほとんどの鉄道会社で自転車の持ち込みは無料で可能であり、別途で手荷物料金を支払えば可能である鉄道会社もある。利用予定の鉄道事業者で確認していただきたい。

バスの輪行は一部の例外を除いて難しい

 一方、バスの場合は重量・容積・長さ等の制限が鉄道より厳しく、現実的には難しい。路線バスはほぼアウトと思って間違いない。ただし高速バスの場合は大きさや重量の条件を満たせば、トランクに収容可能なバス事業者や路線がある。

折り畳んだ状態(サドルを下げればもう少しコンパクトに)
折り畳んだ状態(サドルを下げればもう少しコンパクトに)

 有料・無料もバス事業者により異なる。例えば西鉄バスは高速バスの全路線で条件を満たせば、折り畳み自転車であれば無料でトランクに収容可能であることをホームページで公表している。

 今回の取材では路線バスも高速バスも乗車せず、撮りバスと観光目的なのでバス輪行はしていないが、利用する場合は事前に確認することをお勧めする。

次ページは : 電気機関車のような進段が必要?

最新号

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。